車中泊徒然草+

何が本当なのか? ネットの情報は慎重に調査を

まずはここでおわびをさせていかなければなりません。先日TONEモバイルについて紹介させていただいた中で、500kbpsのスピードが安定して出るならば低解像度の動画なら何とか見られるのではないかと思って記事を書いていたのですが、これが事実誤認である疑いが見付かってしまったのです。

ちなみに、TONEモバイルは専用スマホの購入が契約のための条件で、さらに加入してからの最低契約期間が2年間となっているため、自分では利用して内容を確かめることができないので、公式ホームページを始めとしたネット上やパンフレット、雑誌やネットニュースの情報を借りることも必要になってきます。

前回の記事を書く前に、果たしてTONEモバイルの中速で動画を見ることはできるのかという事について事実確認するため、サイトチェックを行なってみました。ここでは具体的なサイト名は書きませんが、このように書かれてあったので信じてしまったという部分はあります。具体的には、

・Aのサイト

「500kbps前後では通常のネット利用では十分なものの動画やゲームに使うと遅さを感じるでしょう」

・Bのサイト

「YouTubeの低画質なら十分に見ることができます」

・Cのサイト

「TONEモバイルの通信速度では動画視聴に対応しきれない場面も出てきます」

このように紹介しているサイトを発見することができました。ちなみに細かな文言はこちらの方で微妙に変えていますので、この通りの事がネット上で書かれているわけではないのですが、意味としてはこのような事が書かれていると思って下さい。

ここで挙げさせていただいた中ではBのサイトのみが肯定的で、他のサイトは否定的に書いてはいますが、基本的には同じような認識で書かれていると思いました。というのも、YouTubeの低画質モードで普通に見られるなら、OCN モバイル ONEの低速モードである約200kbpsが安定して出るSIMなら(といっても状況によってはカクカクになることもなりますが)結構十分に動画が見られたりするのです。この件については実証したものをこのブログで紹介していることもあるので、今後のユーザー数の増加などで改変される可能性は残りますが、その時点では嘘を書いているということはなく、低速でも動画が見られるという事を紹介させていただいています。

ですから、低画質で十分見られるというBのサイトで書いていることと、常に最高画質で見ることを前提としているようなAのサイトの記述も同じように思えましたし、Cのサイトのように常に大丈夫なわけではないというニュアンスの書き方を読んでも、十分低画質ではあるが外出先でのモバイル視聴に耐えうるのではないかと思ったのです。

しかし、MVNOにおける動画視聴については、単に速度の事だけを見て考えてはいけないということもあります。今はやりの特定のサービスを使う限りは高速で利用可能のカウントフリーのサービスが行なえるということは、その逆も可能ということになります。つまり、特定のネット利用を抑えるために制限を掛けることもMVNOによってはやっていることは珍しくないのです。

私が今回誤ちに気付いたのは、以下のリンクにあるネットニュースを見たからでした。もしかしたらこの手のニュースサイトは、時間の経過とともに消えてしまって確認できなくなることも考えられますので、記事の内容を一部引用させていただく形で紹介します。

http://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1072298.html

(上記サイトから引用)
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なお、標準モードでは、動画視聴やアプリのダウンロードはできないように制限がかけられているが、この制限については存続する。
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(引用ここまで)

引用した以外の内容について簡単に説明すると、TONEモバイルでは標準モードの実効スピードが今まで約500kbpsに制限されていたのを、2017年8月1日から撤廃し、時間帯によっては高速での利用をできるようにするという発表を行なったというのがこの記事のメインの内容です。しかし個人的に重要だと思ったのはまさにここで引用させていただいた点です。

たとえ中速から高速での利用ができたとしても、動画視聴とアプリのダウンロードができないというのでは魅力が半減してしまいます。しかし、私自身もそうですし最初に挙げさせていただいた他のサイトでも、まさか動画のダウンロードをTONEモバイルが制限しているとは思っていなかったのではないでしょうか。

ちなみに上記リンクの記事はTONEモバイルのサービスを記者など関係者に向けて発表する場での発言を記事にしたものですので信憑性は高いと言えます。ですから、中速から高速で動画を楽しむつもりでTONEモバイルを契約しようと思っている方がいましたら、店頭でこの点について十分に確認しておかないと、TONEモバイルでは専用端末の購入および、データ通信専用SIMであっても24ヶ月の最低利用期間が設定されていますので、大モメにモメても通常の解約手数料を請求され、後に残るのはTONEモバイル専用のスマホだけということにもなりかねませんので、注意してください。

今回の事を書くにあたり、自分が今まで間違った認識で一部のMVNOを語っていたという点で恥ずかしい限りですが、ネットに挙がっている情報の何が正しくて何が正しくないかという点を考えるについては、大変勉強になりました。こうしたデータSIMの使い勝手について詳細を紹介する場合、本来は自分で契約してレポートすべきなのですが、なかなか全ての業者のSIMを契約し続けるわけにもいきません。

そんな場合にはどうしても他サイトでの記述や口コミが頼りになるのですが、大手でない場合にはどうしても重要な部分をぼかしたりあやふやにしたままの状態で書いてしまっている事もあります。基本的に、MVNOというのはオリジナル回線を持つ大手キャリアの回線と比べて何らかの制限がされているわけで、本来はMVNO自体がわかりやすくその内容を開示すべきだと思うのですが、広告を含め紹介文というのはどうしてもメリット中心になりがちのため、本来しっかり把握したい情報が入手しにくい場合も出てきます。

このサイト内でも多くのMVNOについて紹介をさせていただいていますが、事実誤認による誤った内容がそのまま残っている箇所があるかも知れません。そうした間違いがありましたら、ぜひご一報いただきたいですし、今後はより一層紹介には気を付けたいと思っています。

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