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継続する停電の原因は?

2018年にやってきた台風24号は9月30日から10月1日にかけて特に静岡県を通過し、その後天気が回復してもかなり停電が長引いたのですが、台風が去りさらに浜松市の一部の地域で長期間続いた停電も復旧し、ようやく日常生活が戻ってきた10月10日になった時点で、また浜松市で停電が起こり、一部の信号が点灯しなくなったのだそうです。

直接の原因は静岡県内に降った雨によって、電線がショートしたということだったのですが、単なる雨でなぜショートしたのかというのが問題で、こうしたことはこれからの状況の中で全国のどこでも起こりうることと思えてしまうので、簡単に紹介させていただきたいと思います。

普通のケーブルなら雨が降ったことだけでショートはしないわけで、考えられるのはやはり先日通過した暴風雨を伴う台風24号の影響です。これはニュースで報じられた見解ですが、その時には様々なものが風で舞ったりして、特に先の尖った住宅のトタンのようなもので電線に傷が付いていたのを、電気を通しても普通に電力を供給できていたので、ケーブルそのものを交換しないでそのままになってしまったのではないかということらしいです。

長期間の思わぬ停電で多くの人々が疲弊する中、とにかく停電を復旧させようとした電力会社の方の働きは大変だったと思えますが、さすがに目で見てもわからないような小さな傷があって、時間の経過とともにケーブルが劣化してしまったということも考えられます。今回は直接の被害を受けたところは中部電力になりますが、全国の電力会社の方には、こうした想定外の被害内容についてデータの蓄積をしていただき、こんなに早い段階で再度停電になってしまうくらいのケーブルの危険を早く見つけられるようにしていただかないと、電気は社会的なインフラですから本当に大変です。

さらに今回の広範囲の停電について、根本から原因を無くすことのできる方法についても議論が行われているようです。それが電柱を使わないで電線を地中に埋めるという方法です。確かに、電線が露出していなければ何が地上で飛んでいても電線は影響を受けません。もっとも、先だっての北海道の地震で起こった液状化現象が起こったり、福岡であった急な地面の陥没事故が起きたりするようなケースでは、地下にあるケーブルが断線する可能性もあるかもしれないので、地盤のしっかりしていないところではできないかもしれませんが、単に景観が良くなるということだけでなく地域を災害に強い町にするためにも社会的なインフラ整備についてはきちんと対応していただければ、住民にとっては住みやすい町になるのではないでしょうか。

それにしても、今回の停電においても信号機が消えたということで、大変に危険な状況になってしまっています。私も台風上陸の翌日車を運転していて信号機が使えない交差点を何度も通りましたが、制御する物や人がない交差点は常に全方向の全ての車・自転車・歩行者に気を付けて通行しないと危険を正直感じました。建物が停電するのは仕方ないにしても、信号機は非常用電源で動くようにはらないものでしょうか。前にも同じことを書きましたが、改めてもう一度、太陽電池でも風力発電でも日常的にその場で発電した電気を蓄えておき、いざという時送電が途切れてもきちんと制御された形で光り続けるものができて欲しいです。

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