車中泊徒然草+

銀行の金利よりも手数料を気にしよう

もうすぐ3月も終わり、4月から新年度になります。生活そのものの環境が変わる方も多くいるでしょうし、転居届を出して今まで住んだことのない土地に引っこすような時、新たに銀行口座を作る場合もあるでしょう。

私は地元の地方銀行をメインに口座を持っているのですが、学生の頃はまだクレジットカードも持てず、ネットもない時代だったので、田舎に行けば行くほど都市銀行はおろか地方銀行の支店など見付けられるわけがなく、旅先でもし旅費が尽きた時のために郵貯の「ぱるる」通帳(実際はキャッシュカード)を持って行きました。

これなら全国どこでも郵便局がありますし、同じ「ぱるる」の口座から振り込む場合にはそう手数料も掛からないので、かなり日本中を回っている時には重宝しました。しかし時は流れ、郵便局の業務の一部をコンビニエンスストアが行なうなんて話もある現代は、都市銀行のカードでもコンビニのATMからお金を下ろすことができるようになっています。

もっとも、あえてお金を下ろさなくてもクレジット決済をしたり電子マネーを使った方が手数料がかからないので、基本的にはコンビニで使える決済手段を持っておけば何とかなるとも言えます。

ただしそれでも銀行口座を持つ意味というのはあり、どうしても銀行でしか決済できないような場合は、コンビニに走りそこでお金を下ろすこともあるかも知れません。私がそうした用途で持っているのは24時間ATMからの入金出金の手数料が無料の新生銀行のカードです。メインに使っていない場合でも、事前に現金を新生銀行の口座に入金してから出掛ければ、たとえ夜中であっても出金に対しての手数料は掛かりませんから、手数料をわざわざ払う事もなくなります。他にも同様に手数料がかからない銀行がありますので、お好みで持っていると何かと便利です。

こう書くと、細かい事にこだわってと笑われるかも知れませんが、急に現金が必要になる事は旅先だけとは限りません。日常生活の中でも急に現金が必要になった時、手数料がかかっても仕方ないと地銀や都市銀行から手数料を取られても出すことが続けば、もしある程度のまとまった資金を定期預金にしておいたとしても、その利息より多くの手数料を銀行に払ってしまうことになるかも知れません。

というわけで、実際どのくらいの現金が必要になる場面があるかというのは微妙ですが、ある程度は現金を分けて入金しておき、平日の昼間に利用する銀行と、土日休日や夜間から深夜にかけて利用する銀行を分けるだけでも余分な手数料の節約になります。

あと、最初に書きましたゆうちょ銀行の口座も解約しないで残しておくことをおすすめします。実は先日、必要に迫られて楽天銀行の口座を開いたのですが、この銀行の手数料というのはちょっと特殊で、ATMからの入金・出金にはちょっとくせがあることが後になってわかってきました。

出金については口座残高が10万円以下の場合には必ず手数料がかかるのですが、入金についても少額の入金については手数料がかかるようになっています。具体的には3万円以上入金しないと手数料は0円にはならないという、ちょっと勘弁してくれと思うような(^^;)仕組みです。しかしこの楽天銀行では、ある方法を使って入金すると手数料がかからないようにできます。それが、「ゆうちょ銀行本人名義口座からの入金」です。

楽天銀行の口座名義と同じ名前で口座登録してあるゆうちょ銀行の口座があれば、手数料無料で入金できるのです。つまり、手持ちの現金が3万円未満の場合、直接ATMから入金せず、いったん現金をゆうちょ銀行の口座に入れて、ネットバンキングから入金の手続きをすれば、即時入金とはならないもののお金がゆうちょ銀行から楽天銀行に移ります。

ただし、その場合楽天銀行から郵送で書類が届き、その書類にゆうちょ銀行の口座届出印を捺印して送り返して認証を受ける必要があるので、もしどちらかの口座を持っていたら早めにもう一つの口座を開き、手続きをしておけば「楽天銀行デビットカード」を利用するような場合、数千円単位での入金でも手数料を掛けずに必要に応じて口座に現金をチャージできるようになるというわけです。楽天銀行を利用することで楽天ポイントが入ったり、クリックするだけで月/数十円が口座に振り込まれる「現金プレゼント」のような面白い制度があるのですが、そうして細々と貯めたポイントや現金を手数料であらかた持って行かれるのはちょっとと思われる方は、様々なやり方で手数料を支払わないような道を見付けることも大事です。

一円を笑うものは一円に泣くと言いますが、端数の金額を大切にしないとなかなかお金はたまっていかないということもあるかも知れません。今使っている銀行の手数料が高いと思われている方は、もしかしたらいつも払っている手数料が無料になるかも知れないので、ぜひ他の銀行のサービスにも目を向けてみるというのはいかがでしょうか。

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