先日、縦型のポケットラジオ(中国メーカーの中華ラジオ)XHDATA・D-220というラジオについて紹介しました。このラジオは日本で出ているラジオと同じような感じだと思いきや、何とAM・FMに加えて短波(SW)の受信も可能なので、国内ではラジオNIKKEIの受信が可能になるので、より多くの放送局の中から聞くものを選べるということになります。
実は、その際に同時に到着していたもう一台のラジオがありました。それが同じXHDATAのD-219というラジオです。このラジオは同じようにAM・FM・SWが聞け、単三電池2本で動くラジオですが、より短波放送を選曲しやすいように4.75~22MHzの範囲を9つのバントに分けて選局しやすいようにしています。ダイヤルはアナログでDSPラジオというのはD-220と同じですが、操作は音量調整とラジオ選局だけの直感的な古いラジオと同じような操作性で、個人的には実に使いやすいものになっています。
また、電源についてもスイッチが独立していて、D-220のボリュームと連動するものと違い、バッグの中に電池を入れた状態で入れておいても勝手にスイッチが入る可能性が低くなっているのも良いと思います。さらに、D-220はFM・SW用のロッドアンテナは垂直に伸びるだけなのですが、D-219の方は日本製のポケットラジオと同じように、伸ばした状態でぐるっと回ります。
購入時には、日常使い用にD-220を使いながら短波放送を狙って聴きたい時や、旅行中に野外・車内・ホテル内でラジオを聴きたい場合にはD-219を持っていって直感的に使いたいと思っていたのですが、最初に到着したD-219は日本およびアジア・ヨーロッパのAM局を利用できない仕様であることに気付き、すぐに世界中で使えるバージョンアップされたD-219を注文し、先日届きました。今回は、日本国内で購入される場合には気にする必要はないものの、海外サイトから入手する場合に気を付けたい注意点について紹介しようと思います。
まず、従来のD-219の色は「シルバー」と「グレー」から選べるようになっています。色だけではなく内容にも2種類あり、その違いは、AMの周波数の刻み方が違います。今回先に私が購入した従来のD-219「シルバー」は、520~1730kHzとなっていますが、日本国内で販売されているD-219の周波数刻みは、522~1620kHzとなっています。これは、日本国内およびアジア・ヨーロッパのAM放送局は9kHz刻みで並んでいるので、選局だいやるを回すと522kHzから9kHzずつずれていく作りになっているのに対し、私が先に購入したD-219は上の写真のように、520kHzから10kHzずつずれていくようになっています。
これは、以前にも書きましたが先に届いたラジオで日本の放送局、地元の静岡放送を聞こうとした場合、現在のAMでの周波数は1404kHzなのですが、どんなにダイヤルを細かく回しても1400および1410kHzしか選局できないので正確に放送局を捉えることができないのです。今後は民放のAM局がFM局に移るので、FMだけでも使えれば大丈夫ということはあるかも知れませんが、NHKは残りますので旅先に持って行ってAM局を聞くには使えないラジオになってしまいます。
海外サイトでは従来のD-219については「9kHz」ないし「10kHz」刻みの二種類あるので、日本国内でしか使わない場合は「9kHz」刻みの方を買うべきなのですが、今後海外旅行で使いたいという場合には、特に北・中・南米に行く場合はAMが10kHz刻みになるのでそちらが使えなくなります。
そこで、新たにメーカーから出たのが同じD-219でもより細かく「1kHz」刻みで選局できる「D-219 1kHz」という3つ目のD-219の存在です。今回私はそちらのラジオを購入しました。色は従来のものと違って「白」と「緑」があり、私は区別をしやすくするため緑の方を購入しました。
試用して問題なく国内のAM放送の全てを受信できるのを確認し、同じXHDATAのワイヤーアンテナと一緒に持ち歩くことで、より旅行中のラジオ受信がしやすくなるようなセットを作ることができました。従来のD-219と比べると新しいD-219は若干高くはなっていますが、私が購入した新型は2千円弱でした。一応日本のアマゾンでも緑色のD-219が出てくる商品ページがあり、中国からの配送で購入は可能みたいなのですが、製品情報を見ると従来品のものを流用されていたりして、本当に新しいものが来るのかどうかわからないのであえてそのリンクは貼りません。これから新しいものも日本市場に出てくるのではないかと思いますので、購入時には販売者の方に聞いてみるなど、きちんと確認されることをおすすめします。
先ほど紹介したワイヤーアンテナと一緒に、ダイソーの片耳ステレオイヤホン(プラグはステレオでも片方だけで聞ける)と合わせて使えば、旅用のラジオとして十分に使えます。海外から日本のラジオジャパンを聞くためにも使えそうですし、これを書いている現在、国内のインターネット接続が遮断され、Starlinkの電波を妨害したりアンテナを没収したりする状況というイランのような急に政情不安が起こった地域にたまたま旅行していた場合の頼みの綱としても十分に有りではないかと思えます。色々なラジオがある中で、安く買え直感的に使える(説明書を見なくても操作できる)ワールドバンドラジオとしてこの「D-219 1kHz」は個人的にはおすすめのラジオではないかと思っています。
(追記)
書き忘れましたが、このラジオには外部電源(5V)の細いプラグで接続すると乾電池を入れなくても動きます。残念ながらACアダプターやケーブルは同梱されていなかったので、この機能には本文で触れなかったのですが、家の中をごそごそしていて代用品を見付けました。
D-219の上面にあるのが、右から「電源スイッチ」「ステレオイヤホン端子(モノラルの片耳イヤホンは使えず、ステレオイヤホンを接続してもステレオ出力しません)」、そして電源端子になります。
今回たまたまソニーのポータブルゲーム機・PSPをUSB経由で動かしていた時のケーブルを見付けました。この端子は丸ピンと言われ、以前は一般的に使われていたものですが、最近ではポータブルナビのゴリラ用としても売られていますので、入手されたい方はこちらから確認してみて下さい。
ただこのプラグはD-219とははまらないので、このプラグに付ける変換プラグが必要になります。たまたまソーラーパネルを購入した際に付いていた多くの変換プラグの中でぴったりはまるものがありましたので、プラグをモバイルバッテリーに接続した上でラジオのスイッチを入れたところ、問題なくラジオのスイッチが入りました。具体的にどの変換プラグが合うのかわからないですが、直径を計ると4mmくらいだと思います。変換プラグがセットになったものもあると思うので、興味のある方はぜひ探してみて下さい(こういったものもありますが、私が今回使ったものと同じアダプターがあるかは保証できませんので、利用は自己責任となりますのでその点はご注意下さい)。これで、単なる旅行用ラジオからモバイルバッテリー経由で動く災害ラジオとしても使えるようになりました。興味のある方はぜひ試してみて下さい。