車中泊徒然草+

精神的な非日常的な状況に耐えるためにはあえて日常のルーティーンを行なうことも必要か

「令和6年能登半島地震」と命名された能登半島を主な震源とする一連の地震は、津波警報・注意報が解除された状況になっても震度5を記録する揺れを能登半島に起こし続けています。昨年からそれなりに大きな地震が何度も起こっていたのですが、1月1日の大きな地震を引き金にしたのか、まだ収まる気配を見せていません。

明るくなって改めて見えてきた被害もかなり大きいことがわかり、家で生活ができずに不便な避難所生活を過ごさざるを得ない方々も多くおられるので、罹災された方々にお見舞いを申し上げるとともに、何とかこうしたブログでも参考になるような知恵を提供できないかなと思っています。

と同時に、実際の被害は出ないまでも大きな揺れにびっくりしたり、いきなり放送の全番組が中断し、連続して緊急地震速報の警報音を聞きながら、ただ現地の様子を見守るしかなかった国内在住の方でも、人によってはかなり精神的にダメージを受けてしまったのではないかと思います。

私自身の1月1日の過ごし方は、常にテレビで地震情報を確認しつつ、地上波やラジオのFM放送では放送がとりやめになった「ウィーンフィル・ニューイヤー・コンサート」をXのポストで見付けたリンクから、オーストリアの放送局へアクセスしてほぼ同時配信して音だけではありますが聞いていました。我が家では毎年、テレビ中継でニューイヤー・コンサートをアンコールの「ラデツキー行進曲」まで聞いてお正月を過ごしていたのですが、今年はさすがに非常時なのでそれは無理かと諦めていたのですが、まさか地震に関する情報を求めて見ていたXからこのような情報を入手できるとは思えませんでした。

実際に罹災していない私が書くことは本当はおこがましいのですが、ネットには様々な情報の書き込みがあふれているのですが、心が不安定な時にはどうしてもネガティブな方向に行ってしまいがちになります。しかし、そんな心が弱っている時だからこそ、そうした心を励ますような投稿や、自分が今欲しているものの、ちょっと不謹慎では? と思えるような事でもそれで心が癒やされるのであれば、そうした事を利用してでも心の平穏を保つことについては問題ないと私は考えます。

というか、自分のいる場所で緊急地震速報が出た場合、テレビを付けていなくてもスマホが鳴って知らせてくれますし、起きた地震の大きさはどうだったのかということも通知されるようにセッティングしておけばスマホを付けておくだけで十分とも言えます。1月1日には国内全てのテレビで一時全て地震情報しか流れないという状況がありました。今後起こるかも知れない地震が起きた時も同じような状況になるのではないかとは思いますが、ニュースを見続けること自体に苦しくなってしまったら、ライブ配信でないネット上の動画や音楽で気を紛らわすことも必要ではないかと、今回の状況を感じながら考えました。ただ、避難所など多くの人がいる中ではそうした行動を良く思われない方もいるかも知れませんので、音を漏らさないイヤホンを常備品の中に加えておいたり、数人でいっしょに利用したい場合には、人数分のイヤホンと、複数台のイヤホンを一緒に使えるアダプターも(パソコンや、イヤホンジャック付きのスマホ限定にはなりますが)用意しておくことも大切なのではないかと思えます。

お正月ということで外はかなり寒い地域にお住まいの方もいるかとは思いますが、あえて外に出て散歩するような形で気分転換をすることも悪いことではないという意見もあります。これは、日常的に散歩をルーティーンにされている方には効果があるのではないかと思います。今回の地震ではラジオでもずっと災害情報を出し続けるような事もありますので、自分のお好きな音楽を聞きながら歩くのもいいと思います。

そして、もし通信のトラフィックに影響がそれほど無ければ、親類や知人との電話・メッセージでのコミュニケーションを頻繁に取るのも良いでしょう。少なくとも私自身は被災された友人などから連絡が来た場合は、真摯に対応することはできると思います。逆に発信が来ないとなかなか連絡をしずらいというのが正直なところなので、もし通信のトラフィック的な問題が生じないのであれば、知人への連絡を入れてみるというのも一つの方法ではないかと私は思います。

昨日は、羽田空港で航空機の火災事故が起きましたが、これも新潟に支援に行く予定の海上保安庁の飛行機との接触ということで、今回の震災と無関係ではありません。逆にこのような時だからこそ、ゆったりと深呼吸をして精神の安定をはかることが大事ではないかと思います。これから色々と被害状況がわかってくるのでそんなに簡単なことではないかとは思いますが、直接の災害ではなくその後のストレスから体を壊してしまうことは出てくるので、まずは気を落ち着けるということも頭の片隅にでも入れておいていただければと思います。

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