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携帯電話の落とし穴SMSを利用した悪意あるメッセージを遮断する取組みについて

自宅において固定電話の契約を止めてしばらく経ちますが、別に固定電話を止めた事についてのディメリットはなく(ファクシミリを現在は使っていないので)、迷惑電話の襲来に脅かされる事なく生活をしています。

携帯電話にかかってくる電話というのは自分で登録した電話番号が表示されない場合にはとりあえず出ず、表示された番号をネットで調べることでコールバックするかどうか決めているので、やはり番号表示が追加料金を払わなくてもできる携帯電話は優れていると思います。ただ一つ恐ろしいのは、電話でなくショートメッセージ(SMS)でやってくる悪意ある迷惑SMSであったりします。

有名なものが、荷物の到着を装ったショートメールで、住所・氏名を返信したり、メール内にあるリンクをクリックすることで、自分の番号が生きていることを相手に知られてしまうだけでなく、さらにエスカレートするとスマートフォン自体にアプリを仕組まれて、メールやアカウント乗っ取りへの布石になってしまわないとも限りません。

現状は、そういったことを知らないで、普通に届いたメールに返信(およびリンクのクリック)してしまうような人が多少なりともいるので問題になっているのではないかと思いますが、今回ようやく通信業者レベルでこうした迷惑SMSへの対抗措置を行なうことになるというニュースが入ってきました。

まずはドコモおよびSoftbankの動きですが、ドコモは危険サイトのURLなどが含まれるSMSを自動で拒否する「危険SMS拒否設定」を2022年3月中旬から始めるとのことです(利用料金は無料で申し込み手続きをしなくても自動的に適用)。基本的にはユーザーの方で受信する前に遮断されるので、利用者側は何もする必要がありません。

また、Softbankは「なりすましSMSの拒否」「URLリンク付きSMSの拒否」「迷惑SMSフィルター」の機能が2022年春から開始される予定です。また、従来の電話番号メール拒否・許可において数字だけでなくアルファベット文字列の指定もできるようになるということです。

ただ、これらのニュースを読んでいて気になったのは、適用されるのは「ahamoを含めたドコモ回線」(ドコモ)、「ソフトバンク、ワイモバイル、LINEMO」(Softbank)とニュースでは紹介されており、果たして多くの格安SIMのユーザーに開放されるのかということです。この機能は、安全に携帯電話を使うためには大切な機能になると思いますので、今後のMVNOの状況も見ながら続報についても見ていきたいと思っています。

そして、今回一連のニュースの中で具体的な発表がなかったauおよび楽天モバイルの回線についてですが、auについてはニュースメディアの問い合わせについては「現在検討中」というコメントだけが掲載されていました。また、楽天モバイルについてはニュースの中にその存在すらありませんでした。これについても、迷惑SMS対策がauと楽天だけ遅れてしまうようだと、繰り返しの迷惑SMSに困っているユーザーが他のキャリアに移ってしまう可能性を増やすことになってしまいますので、この点については全てのキャリアが横並びでサービスをスタートさせて欲しいと切に思いますね。

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