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Rakuten UN-LIMITを固定回線代わりに使う場合のバックアップ回線について ahamo・povo・Softbank on LINE・UQの中で考える

すでにADSLを解約し、自宅のインターネットをRakuten UN-LIMITに試験的に移行しているのですが、モバイルルーターの設定で何とかauのパートナー回線(Band18)ではなく楽天回線のBand3を常時つかむようになったことでの見切り発車でした。

確かに上下ともパートナー回線の低速時の速度である上下1Mbpsを超えるスピードが出ていたのですが、現状ではモバイルバッテリーのアンテナが三本中常時二本しか立たず、速い時でも自宅の場合は7Mbps以下で、下手をすると1~2Mbpsにまで落ち込み、動画を流していても頻繁に1分以上止まったりしてADSLの解約を早まってしまったかと思うほど、不安定な状況だというのが正直なところです。

これは、普通にモバイルルーターを起動すると電波の強いパートナー回線を掴むところを強引に楽天回線を掴みに行ったため、こうした不具合も基地局の増強ができるまで我慢しなければならないわけなので、楽天の電波が切れた場合以外にも起こり得るこうした不具合に備えることも必要になるのではないかと思います。

本来は、バックアップ用にADSL回線を残しておいた方が良かったのではないかと思うこともありますが、今のところは動画がスムーズに再生できないくらいの状況なので、その点は我慢しつつ、どうしても我慢できなくなった場合や、楽天回線が使えなくなった場合に備えてのバックアップ回線を主に大手キャリアが新しく出してきたプランの中からどれがいいのかを考えてみたいと思います。表題にも並べてみましたが、おおよそ月間20GBまでの高速通信が利用できる月額2,980円(通話オプションの通話一回5分以内定額料込み)のプランは以下の通りです。

・NTTdocomo「ahamo」
・au「povo」
・Softbank「Softbank on LINE」
・UQ(auのサブブランド)「くりこしプランM」

この中で、au系のpovoとUQモバイルのプランは通話オブションが最初から付いていない代わりに500円安く、月額2,480円で加入することができます。UQのプランは毎月のデータ量は15GBと少し少ないですが、その代わりデータの翌月繰越および、あえて低速にして必要な時だけ高速データ通信を使うという、大手キャリアプランにはできない技が使えます。

大手三社のエリアは、楽天と比べると広くて安定していますが、会社によって繋がるところとつながらないところはあります。そんな中でも基地局を多く管理していると安心感のあるのはドコモですが、今回のドコモが出したahamoは4Gおよび5Gでの利用に限られており、ドコモの特徴として語られることの多い、山間部でもつながりやすいと言われる3GのFOMAプラスエリアが使えないということにまずは注意しましょう。

3GのFOMAプラスエリアが使えないと何が問題なのかと言うと、車旅や山登りなどで山深い場所で通信および通話をしようとした場合、ahamoでないスマホプラン(3Gの電波も利用可能)で通信や通話ができる場所で通信自体ができなくなる可能性があるということになります。今後、3G電波の停波とともに4Gでも利用できるエリアは増えていくことが予想されるものの、現在の状況で考えるならば、ドコモをそのエリアの広さから検討している方は、特に山間部への移動をしながら外でもインターネットをしたいという場合は、一連の2,980円・20GBプランではなく別のプランを考えた方が良いのではないかと思います。

auとSoftbankについては、ドコモの4Gと同じく自分の生活エリア内で使えない所がないように選べばいいくらいだと思うので、一連のプランに限って言えば、エリアについて言えば、恐らくどれを選んでもほとんどの方はあまり変わらないのではないかと思います。各社の出しているエリアマップを見ながら、自分に合った会社を選べばいいのではないでしょうか。そして、話を最初のところに戻して、楽天モバイルを自宅インターネットの代替として使用する場合のバックアップ用としてはどれが最適なのかという点にしぼって、これからは各プランについて考えてみます。

今回挙げたプランの中では大手三社のプランは、基本的に月初に20GBの高速クーポンが使えるようになり、低速への切り替えはできません。さらに、高速クーポンを使い残した場合には当月分の権利は消えてしまうので、平均的に外でのデータ通信に20GB以上使うのが当り前という人にはいいプランではあるものの、いざという時に備えて高速データ容量を残したいと思っている人にはちょっと勿体無いプランでもあると言えるでしょう。

ちなみに、私が先日スマホの方のメインプランにしたのがUQモバイルの「くりこしプラン」です。私自身はモバイル通信上でのそこまでの高速インターネットというのは必要としておらず、現在は「くりこしプランS」を契約しているのですが、その低速時の最大300kbpsでもアプリのダウンロード・標準以上の動画の閲覧・各種アプリ利用時以外のメール・LINE・WEB閲覧ではあまりストレスを感じていません。今後プランをSからMに切り替えれば月間の高速容量が3GBから15GBに増え、さらに低速に切り替えた場合でも最大1Mbpsのスピードが出るので、高速クーポンをスマホ通信ではなくテザリングで思い通りのスピードが出ない自宅インターネットの代替としても使うことが可能です。

現状ではそこまで長時間動画を見続けず、パソコンでのインターネット用という風に考えれば、だいたい一日に2~3GBあれば(自宅での巣篭もり需要を考えての数字です)むしろUQモバイルの高速通信の方がストレスなく自宅でもインターネットが使えるのではないかと思います。

くりこしした場合の最大の容量(Mプラン)は2ヶ月分で30GBとなりますので、普段から高速通信を使わずに低速で運用をしていれば、最大10日/月は自宅用ネットの代替として利用できるということになります。くりこしをしなくても、およそ30日の間に5日ぐらい使える計算になるので(15GB/月の場合)、楽天回線自体のトラブルではなく、自宅での電波の状況が悪くてパソコン上でストレスが溜まるような場合の限定で使えば、バックアップ回線としては及第点を与えられるのではないでしょうか。

今後、楽天モバイルではauのパートナー回線を徐々に縮小していく予定になっています。現状では自宅での楽天モバイルでのパートナー回線の速度は(月/5GBまで)だいたい上下とも20Mbpsくらいです。UQの場合はauとほぼ同じくらいのスピードと言われていますが、昨日の実測で下りは30Mbpsくらいまで伸びているので、月の後半に繰り越した分が使い切れないような場合でも、あえて自宅の楽天回線を使わずに、UQのデータ通信で映画やTVの見逃し配信を楽しむような事も気がねなくできます。

問題は、日頃のスマホでのネットについて低速切替の最大1Mbpsというスピードで我慢できるかということになるのですが、私の場合はそれでも十分で、さらに出先ではauやドコモのWi-Fiスポットが無料で利用できるようになっているので、そうしたサービスを利用するということも、UQの高速通信を楽天自宅回線のバックアップとして使う場合の鍵になるような気がします。

ここまで紹介したやり方が全ての方にとってベストな選択ではないかも知れませんが、大手キャリアが提供する「無制限プラン」よりも紹介した「楽天とUQモバイルの組み合わせ」の方が価格的には安いですし、楽天の電波が安定してくれば、UQのプランを月3GBプランにしてさらに毎月の通信費を抑えることも可能です。現状で、あえて全てのネットを有線から無線に安く移行したいと考えている方は、参考にしてみて下さい。

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