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東名富士川SA上りに「セブン自販機」出現

前回紹介した「さった峠」を通り富士宮浅間大社へ行くまでの間、昼食をとるために東名高速の富士川SA上りに外から入場してレストランで食事をしてきました。今回利用したのは「富士川楽座」の方ではなく、あくまで東名のサービスエリアスペースの方です(近くに大きな観覧車がある方の入口から入る「エクスパーサ富士川」)。

その土産物屋さんのスペースの端の方に、実に興味深いスペースを発見しました。当初は駅の構内にある食材を扱う自販機だと思ったのですが、よく見ると「セブン-イレブン」のマークが付いていました。

このように壁面の一部に置かれた自販機で販売を行ない、特に深夜・早朝の営業時に人を使わない事のメリットを出していそうです。ただ、この自販機はnanacoは使えるものの、他の電子マネーは使えず他の決済は現金のみのようです。

調べたところ、この自販機は写真に写った名前そのまんまの「セブン自販機」といい、セブン-イレブンがオフィス・工場・病院・学校など施設の利用者やその場所で働く人などを主なターゲットにして設置を仕掛ける自販機でいわゆる「無人コンビニ」とは違うもののようです。イメージ的には工場の中で働く人のためだけに食堂の代わりにコンビニで販売されている食品を販売するとか限定的なマーケットでも売り上げが期待できそうな場所用に開発された販売形態のものなのですね。こうしたものを多くの人が自由に使えるのはちょっと嬉しいような気もします。ちなみに、基本的にはこのセブン自販機ではセブンイレブンで売っている食品が入れられており、価格もいわゆる「自販機価格」で10円単位で端数が出ないように設定されているということで、実際の店舗と同じではないようです。

高速のサービスエリアは閉ざされた空間とは違うので、こんな自販機が大きくなっただけのものでもかなり使われるのではないかと思われますが、これで各種電子マネー(QR決済含む)が利用できれば、現金がなくてもとりあえず様々なものが食べられるという点でいいなと思います。しかし現状では富士川SA設置の自販機で使える電子マネーはnanaco一択なので、利用者側も一工夫が必要になるでしょう。おサイフケータイ機能のあるスマホにnanacoアプリを入れ、ある程度現金でチャージをしておくか、クレジットチャージ可能なクレジットカードを持っている場合にはいざという時にチャージできるように登録しておけば、この富士川SA下りのセブン自販機で買い物ができるようになります。

様々なニュースサイトで調べると、今後はこのセブン自販機で交通系ICカードでの利用も考えているということなので、nanacoポイントにそこまで固執しなければ(自販機利用でもポイントが貯まります)nanaco以外の電子マネーでの決済の方が便利かなと個人的には思います。なお、富士川SA上りにはセブン銀行のATMが設置されていますので、ポイント命の方は現地で現金で支払わないでいったんnanacoにセブン銀行のATMからチャージしてポイントを貯めるという方法もありですが、そうなると電子マネーの便利さというのとはちょっと離れてしまうかなと思いますが(^^;)。

先に紹介したように、今後この自販機で他の電子マネーが使えるようになればさらに便利になると思いますので、今後の展開に期待しながら東名高速の東京方面を使う場合には気に掛けておくといいような気がします。昨年末からお正月にかけて、コンビニを含む多くの大手フランチャイズチェーンが営業を休止しましたが、店員のいないセブン自販機がもっと普及すれば、どうしても深夜から早朝にコンビニを利用したいような場合に慌てずに済みます。個人的な希望としては、将来の無人コンビニの展開も考えつつ、いわゆるトイレと自販機しかないような小さなパーキングエリアでの設置を考えていただきたいと思いますね。

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