車中泊徒然草+

車の警報装置の是非

 最近の車ではほとんど付いていると思われる警報装置ですが、車中泊の旅で車の中で寝起きするような場合、あってあまりいいことはないという感じがしてならないのですね(^^;)。以前紹介したように、キーレスエントリーを使って遠隔操作して開錠していれば問題ないものの、鍵穴を使ってドアを開けてそのままエンジンキーを差し込む場合に何らかの設定がしてあるとけたたましくクラクションが鳴る場合があります。深夜の駐車場で周辺に寝ていると思われる同じ車中泊の車が多い中で警報装置が作動してしまうことを考えると本当に恐い話ですが(^^;)、私の場合は旅に出掛けるにあたっては警報が鳴らないように念のためセッティングを変えるようにしています。

 今回、この警報装置について業界の方から面白い話をお伺いしました。本来、警報装置はキーロックされた車に侵入して車内のカーナビやオーディオなど高額な電装品を盗んだり、車自体が盗まれることを防止する目的で付けられているわけですが、こうしたトリップはプロの手にかかれば簡単に突破できるのだそうです。詳しくは書けませんが、車でなく中の電装品を盗むだけなら、配線を切り電源周りをショートさせ、システム自体が動かないように対策をしてから窓ガラスを叩き割って盗んでいくような輩もいるようですね。そう考えると、いわゆる素人のいたずらや、未熟な窃盗犯には有効でも、本気になった窃盗犯を撃退するというのは難しいという印象が強く残りました。

 また、窃盗とは関係ありませんが、こんな話もあります。国内のとある場所で毎年行なわれる花火大会を見に行った際、打ち上げ場所周辺のホテルの駐車場に置いてある車の盗難防止装置がいきなり働き、けたたましくクラクションが突然鳴り出すというようなことに出会った方がいるそうです。なぜそんなことが起こるかというと、至近距離から花火が打ち上げられるので、駐車している場所によっては地震のように車が揺れるほどの衝撃が起こり、その衝撃を外部から故意に揺らされていると勘違いした盗難防止装置が働いたのではないかという話でした(この推測は間違っているかも知れませんが、クラクションが鳴り続けたということはあったそうです)。この話を聞いてよくよく考えてみたら、私にも心当たりがありました。昨年私の住んでいる地域で直下型の震度5程度の地震があった際、しばらくしてから盗難防止装置が働いたのかクラクションが鳴り続けているのが耳に入ってきたことがあったのです。人が作った装置なので仕方ない部分はありますが、本気で車の盗難を心配するならGPS探査が可能な端末を車内に入れておくとか(最近は幼児用のシンプルな携帯電話端末が格安で維持できるようですし)、装備品の盗難については駐車場内を監視カメラで撮影しておくとかする方が、盗難防止装置に勝るのではないかと思いますね。

 あとは、やはり外から見て盗みたいと思わせるようなものを車内に設置せず、放置もしないことと、車中泊のためにカーテンを取り付けているような方は、カーテンをひいて中の様子を見られないようにすることも大切ではないかと思います。

 個人的には車を購入する際にこうした装置のないグレードの車もめーかー側は用意してほしいと切に思います。あとこれは盗難云々とは関係ありませんが、車の窓を開けるのにも電動でない方がいい場合が多いので、むしろ自分でいろいろ設備を付けていく(メーカーオプションも含む)楽しみのある格安のグレードというものも今後車のメーカーが用意してくれると嬉しいですね。

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