車中泊徒然草+

車にも災害対策のされたローテク仕様があってもいい

 新しい車選びは、現在乗っている車が車中泊にも何とか使えそうなのがわかってくるにつけ、その情熱が冷めかけていたりするのですが、情報収集は続けています。基本は軽自動車にすると決めているものの、ここまで考えながら候補をしぼっていくと、普通の方には全く乗る魅力のない車になってしまったりするのですね(^^;)。つまり、私の希望するo普段は市街地走行中心ながら、ひとたび車中泊の旅でかなり過酷な走行をしても耐えうる車というのは今の車のマーケットではあまり好まれないという事なのかも知れません。とりあえず、ここまでいろいろ考えてきた中で私の購入のための条件を挙げてみます。

・スペアタイヤが搭載されている
・ミッションはCVTでない従来のオートマ(3ATおよび4AT)
・窓はパワーウインドウより手動がいい

 このうち、最後のパワーウインドウについてはネットで調べてみると、軽の5ナンバーでは全てパワーウインドウになっていそうですが、商用の4ナンバーあたりなら何とかありそうです(^^;)。普通車のように横幅が広い車ならパワーウインドウがどうしても必要という場合もあるかと思いますが、私の場合は軽自動車の幅くらいなら、手動で開けられるので、ハンドルを回して窓を開ける方式で十分です。私自身には経験はないのですが、長く大切に車に乗り続けてきた人にとって切ない故障というのがあって、それがパワーウインドウの故障という話があります。パワーウインドウは車の動力とは直接関係なく、故障しても運行には影響はないはずですが、開いたまま閉まらなくなった場合は運行に影響が出て来る場合もあるでしょう。多くの方はおわかりでしょうが、窓が開いたまま故障して、雨とか嵐になってしまったら、もはや運転どころではなくなってしまうでしょう。普段のことなら中古のパーツで修理すればそれほど費用はかからないとは思いますが、そのまま乗り続けるには応急処置として窓にビニールを掛けてガムテープで固定するくらいしか方法がなく、旅行中に窓が開かなくなったら現地での修理を手配しないと高速道を走るような場合は走行自体が難しくなるのではないかという恐れがあります。ロードサービスを利用する場合でも新品を取って修理という事になると、結構な請求になる事が予想されるため、個人的には手動の窓の方が嬉しいのですが。

 ただ、世の中の車がほとんどパワーウインドウになっているという現実もあり、パワーウインドウの方が全て手元で操作できて便利だというのはわかりますが、例えば車が水中に落ちたり、災害時に電気系統がやられて窓が開けられなくなった場合に何とかして車内から脱出するためには窓を割るしかないというのが現状です。私の車には脱出用のハンマーをドアの収納スペースに入れてあるものの、座席から身動きが取れないような状況でハンマーを収納している場所に手が届くかという問題もあり、せめて窓を自分の力で開けられる手動ハンドルがドアに付いていれば、何とか開けられるのではないかと思うのですが。ただ、そうなると選択肢が軽の商用車一択となり、ダイハツハイゼット、スズキエブリィ、スズキアルトバンあたりに限定されてしまいます。まあ、私はそれでもいいとは思っているのですが、他の車と比べると相当野暮ったい車である事は確かなわけで、何か複雑な気持ちですね(^^;)。

 それでも今の時期だからまだこのような車が販売されているとも言えるかも知れません。将来に向けては、パワーウインドウの普及とともに最初に挙げたスペアタイヤ省略、ミッションのCVT化へと全ての軽自動車が舵を切って行くのではないかとも思われますし。あくまで個人的な希望ではありますが、非常用コックを使って手動で窓やドアを開けられるような災害対応の車の販売もメーカーには視野に入れてもらえるとありがたいです。さらに、高価な燃料電池やリチウムイオンバッテリーではなく、安価に入手できる鉛蓄電池を増設でき、オプションで太陽電池パネルやガソリン式の発電機を内蔵した軽ワンボックスが出たら、車中泊用車だけでなく災害の処点としての活用もできそうですし、それなりに引き合いはあるのではないかと思うのですが。

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