車中泊徒然草+

室内で電気調理器による調理を試す

 冬の車中泊というのは寒さとの戦いでもありますが、寒い中でも暖かく過ごすためには車の中から出ないで温かいものをいただきたいものです。車中泊で調理をする場合に気を付けなければならないことは、車自体がガソリンを積んでいるので、下手にガスなどの調理器具を使って倒してしまったりしたら危ないので、できればサブバッテリーを用意して電気で使える調理器具を使いたいものです。

 今回は以前紹介したことのある海外旅行用に作られた「ヤザワ トラベルマルチクッカー 」(出力350W)を使ってみることにしました。一応室内で使ってはいるものの、室温および水温はどちらも13℃くらいのところでスタートしました。

 今回作るのは沸騰後3分煮込んでできるインスタントラーメンでした。袋には500mlの水を入れるとあったのでその通り入れましたが、ガスと違って鍋をヒーターに乗せても全く変化がありません。そこで、蓋をした状態でしばらく待っていると20分くらいでようやく鍋の底がボコボコいいだしました。そこで、乾麺を投入し3分ほど煮込むと何とか食べられるようになりました。ヒーターを切ってスープを入れれば完成ですが、やはりガスで調理をする場合とは少々違うようです。

 というのも、ある程度沸騰している状態とは言え乾麺を入れることで水温が下がってしまうので、いい具合に水分が蒸発しません。スープを入れた後の味が多少薄いと思ったのは私の個人的な感想ですが、麺の方は十分においしかったのですが、水は規定量より少なめにした方がいいような気がしました。

 あと、このトラベルクッカーを使ってみて改めて思ったのは、ヒータ部がすぐに冷めないということです。車中泊の場合ヒーター部のみ外に出して冷やした方が早くしまえますが、車内に置いておく際にはヒーター部を1時間くらいは触らないようにする方がいいように思います。普通の調理に慣れてしまっている人にとってはずいぶんストレスが溜まるものだと思いますが、それでも車内で安全にお湯を沸かしたり調理をするためには今のところ一番現実的な選択であることに間違いはないでしょう。ちなみに、出力350Wというそれほど高くない電力を使うとはいっても、サブバッテリーをインバーターに直結させるような方法を取らないと動きません。アイドリングしながらシガーソケットに繋いだインバーターから電力を得る場合はせいぜい150Wくらいまでのものを動かすことしかできないと思っていた方がいいでしょう。車の中で調理をしてみたいと思っている方は、まずはトラベルポットを長時間使い続けられるだけのバッテリー装備をまず考えるようにしてください。

モバイルバージョンを終了