車中泊徒然草+

フィットで車中泊セッティング コットと自転車を持ち込むと

 スポーツタイプの自転車を車中泊の旅に連れていくことが私が車を軽自動車から普通車のフィットに変えた一つの理由だったのですが、荷物一揃えと自転車を車内に収納したまま車中泊ということになると、さすがにフィットでは厳しいのではないかと思われる方も多いでしょう。

 まず、荷物をセッティングした状態の私の車をごらん下さい。基本的にはフタの閉まるコンテナに荷物を入れ、小物類は小ぶりのコンテナや買い物カゴに収納しています。荷物は全てこのスペースに入れているので、後部座席のスペースは何も置かず、自転車はそのスペースに横にして置いて運ぶのが日帰りの旅で自転車も楽しみたい場合の積載パターンになります。

 しかし、このままでは自転車を載せたまま車中泊スペースを作ることができません。自転車を外に出しておくという方法もありますが、それだと自転車が盗難に遭う危険性もあります。そこで荷物を移動するためいったん自転車を外へ出し、後部座席を前に倒して荷室と一体化させるフルフラットにします。荷物は大きいコンテナを除き、運転席側に寄せますが、高さがコットより低いコンテナはちょうどコットの下に入るように配置することができます。そして自転車は後方から運転席の側に縦にして入れると、うまいぐあいに運転席後ろのスペースに収まります。

 そして助手席を後部に倒してできたスペースにコットをセットすると、自転車1台を収納した状態で車中泊用のコットが設置できました。もしコットの下に置いた荷物のごつごくしたところが気になる場合は、コットの上にキャンプ用のマットを敷けばさらに快適になります。

 このままでもいいのですが、車内を汚したり傷にしないために輪行用の袋(写真右の黒い袋)に入れるとかなりすっきりした印象になります。このようにすると中の荷物で自転車をある程度固定でき、さらに寝床の設営に荷物を移動させる必要がなくなるので自転車を積んでの車中泊旅行に出掛ける場合はこうしたセッティングで行きたいと思っています。

 実はこの状態でもう一つ試したことがあります。コットを少し左側にずらすことでサイドブレーキとシフトチェンジノブがコットにひっかからないで動かせるようになるので、この状態のまま車を動かすことができます。一度決めた車中泊場所から移動したい場合や、災害や不審者の侵入で一刻も早くその場から逃げ出したいような場合でも運転できるスペースを空けたままコットをセットし、自転車を収納することができることが今回やってみてわかったのは収穫でした。今回はフィットという車に乗り換えたところから考え始めて、そのスペースに合うように自転車を選んだことが功を奏したように思います。車が違うと紹介したようにはいかないかも知れませんが、まずはお使いの車の収納スペースや居住空間を把握してみて、そこから何を積むかということを考えるのもいいかと思います。

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