車中泊徒然草+

海外のキャンピングカー事情をテレビで確認

 日本と違って海外の休暇というのはいわゆる「バカンス」と言われる長期の休みを取るため、大きなキャンピングカーを使っての旅が日本よりも一般化しているようです。そうした環境があるからこそキャンピングカーが一般化するので、まだまだ日本では海外のようにキャンピングカーが普及するには道半ばというところではないでしょうか。例えば私が今の状態でキャンピングカーを持てる資力があったとしても、仕事に時間を取られて年に十数日くらい動かすだけだったらその都度レンタルするか、ホテルに泊まった方がいいのではないかとも思えます。日本でキャンピングカーを使わない車中泊が比較的多くの人に利用されているというのは、私が思っているように、普段使っている車をそのまま利用して旅に出られることで、連続して取れる休みの数が少ない日本でも気軽に出掛けられやすくなる側面があるのだろうと思います。逆に言うと、時間がたっぷり使える旅に年に数回出掛けられるだけの余裕があるならば、真剣にキャンピングカーの導入を考えるかも知れません。

 先日のスカパー(有料の衛星放送を使ったテレビ)無料放送時に、世界的に知られた自転車レース、「ツール・ド・フランス」のピレネー山脈を越えるステージの生中継を見る機会がありました。広大な自然の中を駆け抜けてゆくレースの興味はもちろんありますが、集落と集落の間にはなにもない(冬にはスキー場として使われている場合も多いとか)場所でも多くの観客が声援を送っていて、そちらの方にも目が奪われてしまいます。

 中でもコース沿いのちょっとした空き地や路肩に停車しているおびただしい数のキャンピングカーは圧巻でした。可動式の屋根に太陽電池モジュールを付けて車内の電気をまかない、ほとんどの車におそらくレースの動向を見るためであろうパラボラアンテナが付けられていました。こうした場所を確保するには先着順になると思われるので、かなり前から現地に乗り込んで、車内でリゾートライフを楽しみながらゆったりと選手達が通り過ぎるのを待つといった感じなのでしょう。私が旅に出るのとはかなり違って、目的地に行くまでは運転が大変かも知れませんが、目的地に着いてしまえばレースの日になり、選手が通り過ぎるまで日々の喧騒からのがれて一日中のんびり過ごしながらキャンピングカーで暮らすというライフスタイルはなかなか日本では普通にできませんが憧れますね(^^)。

 レースの中継映像を見ていると、恐らく冬はスキー場のゲレンデとして使われていると思われるところではテントを張ったり椅子が出されたり、かなり自由に使われているという感じがしました。日本だけでなく海外でも路肩に駐車して勝手にキャンプするのはまずいのではないかと思っていたのですが、映像で見る限りにおいてはかなり大らかにキャンピングカーおよびテントの設営には寛容なような感じがしました。歴史あるレースですから、そうした観戦スタイルも文化として許容されているのかも知れませんね。もし何かの機会でレースの中継をご覧になる機会があった場合、沿道や空き地に止まっているキャンピングカーにも注目してみると面白いと思います。

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