車中泊徒然草+

ガソリン携行缶はどのサイズを用意すべきか

 近い将来には起こりそうな話ですが、電気自動車で旅をしていて、充電スタンドが見付からないというのは悲劇以外の何ものでもありません。電気を充電するよりはるかに手軽に早く燃料を補充できるガソリン車であっても、旅先でのガス欠というのも恐ろしいものです。そうならないためにも、普通にガソリン車やハイブリッド車を利用されている方は、ガソリン携行缶を持って旅に出たいという方もいるかも知れません。その際に、どんな携行缶を持って行くのがいいのか、悩みだしたらきりがありませんが、私のケースについて紹介させていただこうかと思います。私は今回あえて小容量のものを購入しました。

 写真では大きさが伝わらないかも知れませんが、容量2.5リットルのものを約2千円で購入しました。ショップではもっと容量が大きいものでも価値が変わらないので、あえて小さいものを買うのはもったいないという気もしなくもありませんが、これにはこれで私なりの合理的な理由があったりします(^^)。

 私の場合は車だけでなく、原付に入れる場合も想定しておきたいということで、兼用できる大きさが2.5リットルだったということもありますし、今の私の車の中にはすでに空きスペースが限られてきているので、15リットル20リットルクラスの大きなものは旅に持って行くには物理的に無理な感じもします。

 実際に旅にガソリン携行缶を持って行ってどのように使うかというと、事前にガソリンを入れていくのは原付でスタンドがなさそうな長距離を走る時ぐらいで、車で出る場合は空の状態で持って行くことになると思います。というのも、今乗っているガソリン車のホンダ・フィットなら1回ガソリンを満タンにすれば500kmから600kmくらい走りますので、400kmくらい走ったところでスタンドで給油するようにすればまずガソリンがすっからかんになるまで走ることは考えられませんし、車中泊用に様々な準備をしていることで、アイドリングをしてガソリンを浪費する事もあまり考えなくていいということもあります。

 ただメーターの故障のような原因で、もし万が一ガソリンが切れているのが急にわかった場合、全くスタンドが見当たらなければ加入しているJAFや自動車保険のロードサービスで実施されているガソリン給油のサービスを利用するという選択肢があります。どこにあるかわからないスタンドを探してウロウロするよりも、相当の時間待たされたとしても現地を動かず救援を待つ方が利口な気がします。携行缶が活躍するのは、スタンドが割と近くにあるのに車が動かない場合でしょう。普通のスタンドでは直接訪問しても専用の携行缶がないとガソリンを売ってくれません。そのため、とりあえずそのガソリンスタンドまで動けるだけのガソリンを入手できれば十分と考えました。小さいということはガソリンを入れても重くならないということで、特に携行缶を持って歩くことを考えると、このくらい小さい方が持ったままの移動も楽にできます。

 また、ガソリン携行缶を災害用として用意する場合、可能ならば20リットルクラスの携行缶と、この2.5リットルのものを両方用意しておくと便利です。大きいもの一つだけだと、限られたガソリンを並んで入手したとしても、それを複数の車やバイクに分けることはなかなか難しいものです。しかし、もし20リットルの携行缶に満タンに入れた状態で手動式のポンプなどでガソリンを移せば、自分の車だけでなく近所の人の車をどうしても使いたい場合に気軽におすそ分けができます。いったん車にガソリンを入れてしまうとそこからガソリンを移すことは大変ですし危険も伴います。携行缶から携行缶への移し替えも危険なことには変わりありませんが、いざという時に周辺に気を付けながら行なうことは災害時には必要に迫られて行なわなければならないこともあるでしょう。そういう時に役立つものとして、普段はガソリンを入れていなくても用意しておくと何かの際には役に立つものではないかと思います。

 ただ、あまりにも長期間利用しないと、パッキンや給油ノズルが劣化して漏れを起こす場合があります。ネット経由で安いものを購入するのも有りですが、その場合でも近くのお店で交換用の部品が入手できるメーカーのものを購入することをおすすめします。

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