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ウッドガスキャンプストーブ その3 木質ペレットによる使用レポート

 せっかく購入したのになかなか使えなかったウッドガスキャンプストーブですが、ようやく木質ペレット燃料を手に入れました。木質ペレットはエコ燃料と言われていますが、それは間伐材を原料に生成されているため、燃やして二酸化炭素を出しても、間伐材が生育している間に二酸化炭素を吸収したと判断されるため、単に二酸化炭素を排出するだけの他の燃料に比べれば格段に地球に優しい燃料と言えます。

 今回、私の住んでいる地域で木質ペレットを使ったストーブの施工をされている業社さんがいて、そこで安価に燃料を分けてもらうことができました。10キロの燃料が550円とかなり安い感じがしますが、暖房用として灯油を使ったストーブと比較するとこのくらいの価格設定でも灯油と同等ぐらいかちょっと高いのだということです。一袋だけというのも先方に悪い気もしたので二袋購入しましたが、それでも千円ちょっとと、他の燃料と比べてもかなり安く購入できたので今後は全く気がねなく使うことができそうです。

 このストーブを購入した先の業者さんによると、「木質ペレット100グラムで2合の炊飯可能」とありました。というわけでとりあえず100グラムの燃料を取ってストーブの中に入れることにしました。100グラムというのはどのくらいの量かといいますと、写真のようにお米用の一合のカップで若干山盛り程度といったところです。ですから水のカップではだいたい200グラムくらいではないかと思います。

 さていよいよ燃料をストーブに入れてスマートに着火といきたいところですが、これがなかなか木質ペレットに火が付きません(^^;)。とりあえず新聞紙を丸めて着火しましたが当然ながらすぐに燃料には燃え移ることはありません。着火剤を用意すればここまで苦労することはないかも知れませんが、あいにくそうしたものが用意できなかったのでした。その後も新聞紙に火が付いても煙を上げるだけで一向に火は付かず(^^;)、改めて自分の火付けの技術のなさに呆れてしまいました。

 で、どうしたかというとちょっと反則ですが100円ライターを中に入れて使うSOTOのポケトーチという小型バーナーを使って何とか燃料から火を上げることができました。

 こんな感じで火が上がったらしめたものです。電池ボックスをつないで電動ファンを回せばあとは何もしなくても火が大きくなるのがこのストーブの特徴で実にありがたいですね(^^)。

 しばらくすると燃え出した燃料から出たガスがストーブ上部の穴から出てきてそのガスが燃える二次燃焼が始まります。ここまでくれば通常はゴトクと鍋を乗せて調理を開始ということになるのですが、今回は別のものを作ることにしました。

 たまたまもらった種子島産の安納芋があったのでアルミホイルを巻いてストーブに投入します。本当はもう少し小さいものがあればよかったのですが、火が消えないようトングで位置を変えつつ、煙にも気を付けながら焼き芋を作ります。

 だいたい30分ぐらいで燃料が炭化してくるのでこのくらいの時間をめやすにストーブから取り出したところ、見事に焼けていました(^^)。今回は最初から芋を入れてしまいましたが、燃料が燃え尽きても十分暖かさを保っているので一通り調理が終了した頃を見計らって芋を投入し、追加の燃料か周辺にある小枝などで火種を維持しながら作るのが理想ですね(^^)。

 一通り燃え尽きたストーブ内部ですが、今回は早く撤収するためこの状態の炭をケースに使っていた丸形飯ごうの中ブタに移してから水をかけ、完全に消化した後にゴミ袋に入れて燃料の燃えカスを処理しました。その後しばらく電的ファンを回していましたが、すぐにストーブ内部も冷えてきてすぐに撤収できました。こんなに簡単にストーブ本体も仕舞えるというのは予想していませんでしたが結構便利ですね。もちろん、実際のキャンプでは炭化した燃料まで燃え尽きるまで使うことで冬は簡易ストーブとしても使えますし、燃やしてもダイオキシンを出さない自然由来のゴミを燃やしてしまったりできますので、このストーブを使うためにキャンプをするというのもなかなか面白そうです。とりあえず今回購入した燃料は水に濡らすことさえしなければいつでも使えるので、密封容器に移しつつ車に常備し、来たるべきキャンプ込みの車中泊旅行や災害に備えたいと思います(^^)。

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