車中泊徒然草+

アイドリングストップについて意外に知らないこと

 車中泊で車の中に入って時を過ごす中、さまざまなところで論争があるのが、夏や冬に車内の温度を適温に保つためのアイドリングしてのエアコン利用は是か非かということがあります。しかしながら、日本の多くの市町村ではすでに、「アイドリングストップ条例」を作っていることが多く、中には違反すると罰則を伴った処分をうたっている公共駐車場も見掛けます。アイドリングストップ禁止とされている場所では車を離れたり中で休んでいる時にはエンジンを止める必要があるのですが、全国的にはそうした違反によって処分されたという話はそれほど聞きません。ただ、こうした条例は歩きタバコ禁止条例と同じように、相当悪質な事例が今後起こってきたら、条例を根拠にして処分され、それが新聞種になってしまう場合もありえます。それ以前に、私自身も同じアイドリングでも何が良くて何が駄目なのかということは改めて知っておく方がいいと思いいろいろ調べてみました。

 まず、疑問に思うことの一つに、高速道路のサービスエリアに停まっている大型トラックが深夜でもアイドリングをしていていいの? という疑問があると思います。もちろん、全てのトラックがアイドリングをしていていいということはないのですが、例外とされている状況として、冷凍冷蔵車やミキサー車については、アイドリングを止めてしまうと車の機能が失われてしまうため禁止事項から除外されているようです。

 その他の条件の主なものとしては、信号や渋滞中などで長い時間停車している状況の場合があります。いわゆるアイドリングストップ機能を搭載していない車で手動アイドリングストップをすると、車の調子が悪くなる場合を考慮してのことでしょう。なお、アイドリングストップ機能搭載の中には、さまざまな条件をクリアしないとエンジンを止めない仕組みが組み込まれているようです。そして、急病や事故などの緊急時において、車内の温度を一定に保つためのアイドリングは大目に見られているようです。状況によってはどうしてもアイドリングをし続けなければならない状況も出てくることもあるかと思いますが、その際周辺からアイドリングを止めるように言われたとしても、自分で主張できることはしっかり主張することは大切だと思います。

 しかしながら、身体が衰弱しているなどの極限条件でなければ、車中泊をするために準備して出掛ければこれからの寒い時期であっても寝袋や湯たんぽを利用して体を温かく保つことは可能ですし、何よりアイドリングによる燃料の消費を防ぐことで満タンに給油した状態からの走行距離を伸ばすことができます。道の駅などの公共の駐車場であっても近隣の住人からアイドリングの音であったり、匂いがするといった苦情が発せられる場合があり、そうした苦情を地元自治体が取り上げることになると、アイドリングをした個別の車だけではなく、駐車場を利用する車全体に影響が及ぶことになるでしょう。くれぐれもそうしたきっかけへの引き金を引くことのないように注意したいものです。

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