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DTI ServersMan SIM 3G 100 の出現でチキンレースはまだまだ続く?

 日本通信が月額980円で低速ではありますがドコモのデータ通信端末やスマートフォンで使えるSIMカードを販売し、同様にドコモのエリアで使える低速ネットサービスが他社からも出てくるようになりました。今、私が使っているのは月額950円のIIJmioのサービスですが、今度はプロバイダのDTIから月額490円で100kbpsの回線を提供する「ServersMan SIM 3G 100」というサービスが開始されるとのことです。

 このサービスは安いですが、IIJmioのように次世代通信のXiではない旧来のFOMAのサービスであることと、SIMカードのサイズについてはmicroサイズは提供されないという不満な点もあります。実際のところどの程度のパフォーマンスがあるかはもう少し経たないとわかりませんが、追加料金を支払うことによる速度切り替えサービスも近日中にサービス開始とアナウンスされているので、こうした高速サービスを使っても1,000円以内に収まる料金体系というのはやはり魅力的です。

 個人的には1GBを無料で使えるストレージサービスのオプションとして+210円で10GBまで、さらに105円追加するごとに10GBずつ増やすことができるというのが面白そうではあります。具体的に言うとおよそ1,000円でデータ通信と40GBのネット上におけるデータ格納庫が持てるわけです。もっとも、無料でもそれだけの容量を持つサービスもあるので、これもどの程度の信頼性があるのかが鍵と言えるでしょう。そしてこのデータ通信サービスを解約しようとした場合にはストレージサービスも解約になってしまいますので大切なデータを保管している場合は注意が必要になるだろうと思います。

 私自身、いくら通信料金だけとはいえ、これだけ安くドコモの携帯電話網を使えるような時代が来るとは思っていませんでした。今後こうした流れを受けて日本通信やIIJmioが基本料を下げたり、サービスの充実をはかってくるのかという点にも注目したいところではありますが、そうなるとますますドコモおよび他の携帯電話会社のパケット通信定額の料金はどうなんだという感じもしてきます。

 実際問題として、私の今契約しているIIJmioから移るかということになると、そこはまだちょっと躊躇するところもあります。同じような料金でも、明らかにスピードが公称値より落ちてしまうようでは、また戻す羽目になってしまいますし、月490円なら別の端末に差してIIJmioと同時に使いながら、様子を見るというのもいいかも知れません。

 新規申し込み時に1契約ごとに3,150円かかってしまいますが、解約はいつでもできるので、スマートフォンとタブレット端末との組み合わせや、メインのスマートフォンと別にIDEOSのような無線ルータにもなる端末に差してパソコンでも使えるようにしてもいいでしょう。3契約をまとめるような場合は1GBまでのデータ通信で高速通信ができるIIJmioのファミリープラン(2,980円)の方がいい場合もありますが、初期費用はともかく毎月の通信料が半額であるメリットがDTIのこのサービスにはあります。一通りサービスの評価が出た時点でそれなりに使えるのか判断してみたいですね。

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