先日発表のあったNTTdocomoの通話定額について、ドコモホームページのシミュレーションから毎月の費用を計算できるのですが、昨日改めて試してみたところ、ガラケーで契約する場合、基本プランのみ月額2,200円でも計算ができるようになっていました。となると、メールもウェブも他のものでする気になれば、1回10分以内および月間500回まで制限のある現ウィルコムの「だれとでも定額」より安く無制限のかけ放題電話が実現することになります。新規契約の場合、これに端末代や保証代がプラスされる場合もあるものの、それはウィルコムでも同じことなので、Y!モバイルが通話定額をどうするのかというのが今後のPHSの運命を決めることになるでしょう。
PHSには低電磁波で使えるとか、メール料金が無料とか通話品質がいいというメリットはあるものの、紹介した時間と回数の制限があることの他に、通話エリアの狭さや高速で移動している時の通話に不安があったりします。私の場合はこうした不具合に対応するために、PHSが繋がらない場合には手持ちのドコモ携帯(メール定額オプション付き)に転送をかけていますが、転送する場合は「だれとでも定額」の適用範囲外になり、ウィルコム→ドコモ間の通話料が請求されてしまいます。それが結構痛いというのが偽らざる心境なのです。
今後の予定として、ウィルコムの070番号が他の携帯電話会社にMNPできるようになるのが2014年の10月1日になりますが、通話中心にウィルコムを使い続けていたユーザーはこの機会にドコモへの転出が加速する可能性があります。というか、Y!モバイルが今回のドコモの通話定額に対する対抗策を出してこなければ、私自身の契約も端末の分割払いが終わった時点で転出する可能性が現実味を帯びてくるでしょう。
今の私な個人的な希望を言うなら、以前、初めてこのサービスを試験的に行なっていた沖縄のように、転送時の料金についても10分以内なら定額の範囲内にして欲しいですね。さらにドコモとの月額料金の差を考えると、料金プランについても変えて欲しいものです。個人的な希望のみで語らせてもらえば、オプション無しの基本料のみで通話定額を行なって欲しいですが、これについては副回線で契約している回線は主回線を解約しない限り月額0円という契約も多く存在しますので、まあ無理だとは思います。ただもし今0円で維持している副回線がウィルコム以外の通話も定額になれば、ドコモには決して乗り換えないと思いますが(^^;)。
どちらにしても、PHSが公衆回線のサービスを始めてから、データ通信のつなぎ放題を出してはつぶされ、今度はかなり捨て身で通話定額をやってもつぶされるというのは、正しい競争を本当にしているのかと思ってしまいます。それだけ、長く使い続けてきたPHSには思い入れがあるのですが、それも、今後PHSを扱う業者の方針如何によっては諦めざるを得ないという現実が待っているかも知れません。それにしても、私が機種変更を終得てすぐにほとんどの端末の割賦販売の期間を24ヶ月から36ヶ月にしたのは、ユーザーの反感を呼ぶのに十分な変更だったように思います。願わくば、すでに36ヶ月で契約したユーザーにも納得できるような形で、対ドコモプランを出していただきたいと思いますが。