Y!モバイルのPHSユーザー巻取りプランは成功するか

 2014年10月1日より、今までできなかったPHSの070番号を他の携帯電話会社へ移行できるようになり、Y!モバイルでも対抗するキャンペーンを始めることになったようです。ほとんどのPHSユーザーはPHS自体のフェードアウトを予感しているのかも知れませんが、その事を咀嚼した上で、心配に思っているのは今まで使っているメールアドレスを使い続けることができるのかという点ではないかと思われます。この点について、Y!モバイルでは

xxxx@pdx.ne.jp
xxxx@willcom.com
xxx@y-mobile.ne.jp

 のアドレスを使っているPHSユーザーが、今回発表されたキャンペーンで、端末料金0円で機種変更できる「DIGNO T 302KC」などのスマートフォン(「STREAM S」は対象外)に乗り換えた場合に適用されるとのことです。なお、DIGNO T 302KCに0円で機種変更した際の料金プランは1回10分以内の通話無料とデータ通信がセットになったスマホプランS/M/Lに限定されるそうです。

 一番安いスマホプランSは月額2,980円とテレビコマーシャルでも宣伝されていますが、この金額が適用されるのは利用開始月から25ヶ月間という条件があるため注意が必要です(26ヶ月以降は千円増)。もっとも、今までPHSの誰とでも定額を使っていた方が月額千円程度のMVNOを併用していたとしたら、Y!モバイルのプランは2台が1台にまとまった上に安くなるので、およそ2年間はPHS回線を止めても移行した方がいいという考え方も出てきます。しかし、あくまで端末固有のメールアドレスにこだわる場合は、今後さらに安いものが出てきたとしても、そのまま千円増の月額料金を支払い続けなければならなくなります。

 Y!モバイルで契約を続けたり、新たに加入する人というのは、MVNOによる契約に不安を感じながらも、安い値段でスマートフォンを持ちたいというニーズを満たした人だと思うのですが、それほどデータ通信をしないなら、通話一部定額込でそこそこ通話もできますし、スマホプランSの通常料金3,980円でも一応は満足できるのではないかと思います。ただそこには、もう今までのPHS契約者の行く末については、全て携帯電話の方に巻き取るつもりでいることがはっきりしてきたように思います。現在PHSを使っている方は、すぐにPHS通信から決別しなければならないことはないとは思いますが、遅かれ早かれY!モバイルは何らかの決断をする機会をうかがっているように私には思えてなりません。今後のことを考えつつ、PHSとは見切りを付けることも考えながら今後の契約をどうするか考えた方がいいような気がします。


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