Y!モバイル 2014年8月1日からの新料金

 イー・モバイルとウィルコム、イー・アクセスが統合したY!モバイルがようやく新たなサービスおよび料金を発表しました。一般的なスマートフォンについてはソフトバンク網を使った旧イー・モバイルの契約を引きつぎ、ウィルコムについては「ケータイプラン」と言い換えるようです。ですから、今後Y!モバイルでスマートフォンというのは旧イー・モバイルのサービスとなり、「ケータイ」と言う場合はウィルコムのPHS回線ということになるわけです。その後、PHSはどうなるのかはまだわかりませんが、やはり今回の目玉は他携帯3社と比べてデータ通信料を安く抑えた「スマホプラン」でしょう。

 このプランはデータ容量の上限が(使い切った場合は128kbpsの低速になります)多いものからL(月7GBまで)、M(月3GBまで) S(月1GBまで)の三種類あり、一番安いスマホプランSは月額2,980円ですが、通話の方は一回10分で月300回までという制限があります。全ての通話を無制限にする場合は+1,000円でオプションの「スーパーだれとでも定額」を付ければいいのですが、多くの方はあえてオプションは付けなくてもいいかも知れません。ちなみに、対応のスマートフォンには旧イー・モバイル販売のNexus 5も入っていますので、今入っているウィルコムのPHSの番号をMNPで移すことができそうですが、プレスリリースの中に気になる記述があります。

(ここから引用)
スマホプラン割引適用時価格です。ソフトバンクモバイル、ディズニー・モバイル・オン・ソフトバンクからのMNPのお客さまおよび3年目以降の価格は次のとおりです。(スマホプランS:3,980円/月、スマホプランM:4,980円/月、スマホプランL:6,980円/月となります)
(引用ここまで)

 つまり、最安2,980円は加入時より2年間、新規契約かdocomo auからMNPされる人への割引価格に過ぎないということです。割引を考慮しない料金はスマホプランSで3,980円、他の携帯電話会社と同じ通話定額にした場合は4,980円となるわけです。それなら、携帯電話会社の携帯電話で通話定額のみ契約し、データ通信は別に白ロムのスマートフォンを持ち、MVNOの最安500円程度のプランを契約すれば合計でも月額三千円以下の料金におさまるわけで(月額1GB高速通信可能なプランでも+1,000円で利用できるものが多いです)、あえてY!モバイルを契約する場合はスマートフォンによるデータ通信と通話のセットではなく、PHSの定額とテザリングによるデータ通信にとどめておいた方がいいかなと正直思ったりします。ちなみに2014年10月発売予定のPHS用新端末の中に、ほぼWX12Kと同じような折りたたみ端末CRESTIA 402KCがありますが、SMS対応と迷惑電話チェッカー機能が付いているくらいです。残念ながらおサイフケータイ機能は付かなかったので、もし今後WX12Kの中古が安く出てくるならそちらの方を積極的に狙おうと思います。

 このように検証してみると、とりあえず2年間はY!モバイルに移って契約する人は増えるかも知れませんが、他社が今ではなく、2年後の10月をにらんでデータ通信プランの改定を行なうようなことにでもなれば、一気にこれらのプランは魅力を失ってしまうことにもなりかねません。私の場合はNexus 5を安く購入し利用するために2年間の限定で購入したようなものですが(^^;)、そうした傾向はY!モバイルになっても変わらないということがわかってしまった気がして、今後のPHSの処遇にも不安が出てきたというのが正直なところです。

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