BUNDOK プライベート テント UV NT-51UV

私が大きな災害に遭遇したとして避難所へ行くかどうかを決める場合、これまで少しずつ買い足した防災用グッズが何とか無事に使えるかどうかにかかっているところがあります。今までコツコツと揃えてきたものの中には車中泊のできるものの他、車の中に入り切らない場合に備えて個室としても使えるツーリングテントが複数ありますので、夏に車内での睡眠が難しい場合にはテントに避難することができるようにしてあります。

避難所にいないと情報がわからず、配給の品も手に入らないのではという問題もあるのですが、その分自由な行動は制限されますし、避難した当初はプライバシーも保つことができないでしょう。そして、何より困るのがトイレの問題です。
恐らく行政はいざという時のために簡易トイレは用意するだろうと思うのですが、多くの人が使うことですぐに悲惨な状況になることはわかり切っています。避難時の健康を考えた時に、むしろ食料より大切なのが排泄の処理をいかにやるかということです。

ポータブルトイレ各種

実はかなり前に将来の車中泊のためにポータブルトイレの必要性を実感し、先にポータブルトイレを購入してあるのです(^^)。ポルタポッティ345という手動ながら水洗機能の付いたカセット式のトイレで、長期の車中泊旅行だけでなく災害時にも役に立つと思われます。ポータブルトイレについては予算および大きさによっていろいろなものがあります。写真のものは先日訪れたキャンピングカーの展示会で出ていたものですが、1万円台から選べるようになっていますので、単にキャンプ用としてではなく検討してみるのもいいでしょう。

ただ、このようなポータプルといれを災害時に使うには一つ問題があって、私の車ではこのポータブルトイレを車内に入れて使うことは困難なので外に出して使う必要があり、その場合に目隠しをどうするかという事を先送りにしてきたのですが、今回ふと思い立って簡易トイレとしても使える、写真のようなよくあるコンパクトに折りたたみできる着替え用テントを購入することになり、この「BUNDOK プライベート テント UV NT-51UV」に決めました。何でもいいということもあるのですが、これにしたのは様々な便利な仕掛けがあるということが決め手になりました。

NT-51UV その2

まず、夜間利用の場合に電池式のランタンを吊るせるフックを付けることができ、さらにそのフックの付近に小物を入れるポケットが用意されています。スマホなど落として困るものはこのポケットに入れてからトイレを使用するようにすればいいでしょう。

NT-51UV その3

さらに、野外で使う際に考えなければならないのは、トイレットペーパーをどこに置くかということがあります。このテントの場合は紐を通すことでトイレットペーパーホルダーになる仕組みがあり、写真のように穴の開いたトイレットペーパーをセットできます(トイレットペーパーを通す紐は自分で用意する必要があります)。普通のトイレでも側面にトイレットペーパーが設置されていることが多いので、テント内をトイレ空間として使うには便利だと思います。

さらに底面が広く、底に敷くシートも用意されているので、トイレ本体だけでなく汚物入れを別に地面に直に置かないようなセッティングも可能です。ポータブルトイレを使う場合、トイレットペーパーは一緒に流さない事が大切です。処理をする際に異物が残ってしまうときれいにならず、臭ったりするのですでに用意している携帯用のおしり洗浄器とペーパーを併用し、紙はこれも事前に用意した紙袋に入れてたまったら燃やして処理できるように汚物入れの中に紙袋を常備することも考えています。

テント自体は折りたたみ式で簡単に設営ができるので、本来の目的の着替え用に使ってもいいですし、中に普通の椅子を入れて夏の日除け代わりに使うのもいいかも知れません。あとやはり、いざという時に中にポータブルトイレを入れて使えるというのは精神衛生上すこぶるいいということもあります。

基本的にこのテントはキャンプ用のものだったり大規模災害に向けた用意だったりするわけですが、実は大きな災害でなくてもポータブルトイレに頼らざるを得ない場合もあるかも知れません。というのも、2016年の夏は大規模な水不足が起こるのではないかという心配がされています。夏にかけて水源地付近で雨が降らなかったら長時間の断水というのが現実的になってきますが、断水しているということは水洗トイレが使えないということですから、ポータブルトイレが有ると無いとでは、断水時にトイレを我慢できない場合にはその差は明らかです。いざという時にトイレが使えることで水分補給を躊躇なくすることができるので、熱中症による脱水症状の危険も回避できるかも知れません。

既に自宅介護用やキャンプ用にポータブルトイレを持っている方にとっても、トイレを設営するためのテントについては私のように後回しにしている方がいるかも知れません。その場合には、やはりトイレとしての使い勝手を向上させる製品を選ばれるのがいいと思います。一つこの製品のウィークポイントを挙げると、室内の換気を優先させたために、常設した場合の雨が降ってきた場合に困る(メッシュ仕様なので雨が入ってくる)ということがありますので、常設したい場合にはこのテントの上にシートを張るなどするか、最初から屋根のあるところに設営するかという事も考えながら使うのがいいでしょう。


カテゴリー: 防災グッズ | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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