USBホスト機能の付いたスマートフォンを試す

 まさに今さらという感じもありますが、今使っているスマートフォン、Galaxy S2(SC-02C)が、USB経由でさまざまな周辺機器が使えるようになっています。最近はタブレット端末が普及していく中で、もうすぐSIMフリーの3Gモバイル通信機能が付いたNexus7-32Tという注目のタブレット端末も29,800円という売り出し価格で発表されます。Nexusにはメモリカードスロットがないので、バックアップのために外部記憶メモリやSDカードをUSB経由で読み込ませたり、マウスやキーボードを接続して使うことを想定している方も多いでしょう。というわけで、アンドロイドのUSBホスト機能について現状のハードで試してみることにしました。

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 USBホスト機能を利用するためには、専用のケーブルが必要です。スマートフォンやタブレット端末が持つ端子に合うケーブルを選ぶのですが、私が購入したのはmicro-B端子で接続するケーブル(エレコム TB-MAEMCB010BK)を700円程度で購入しました。反対側が通常のA端子になっていますので、ここにさまざまな周辺機器を接続することができるわけです。

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 まずはそこいらにあったマウスを繋いでみました。すると、接続して認識されたとたんにポインタが現れ、画面上で操作できるようになります。左ボタンでクリックとダブルクリックもできますので、画面を触らないである程度の作業ができるようになります。できれば以前紹介したようなトラックボールを使って作業ができれば旅先ではずいぶん便利に使えるようになると思います。

 次に、キーボードをつなげてみます。私の場合ですが、日本語入力アプリにインストールしたGoogle日本語入力を選ぶと、設定項目のうちハードウェアキーボードの設定で、日本語109A配列のキーマップが選べます。キーボードについてはあえてケーブルで繋がなくてもBluetoothでいいのではないかと思われる方もいるでしょうが、キーボード自体に電源がいるということと、Bluetoothを使った他の機能を使いたい場合にはケーブル接続の方が有利な面もあります。

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 写真のキーボードは、個人的に一生モノと思いながら手に入れたHappy Hacking Keyboardです。本当はこれにアダプターをかませてBluetoothキーボードに変わればいいなと思っていたのですが、とりあえず有線でつながるのでこれはこれでいいかなと。入力のしやすさは人によって違いはあるかも知れませんが、かなり高価なノートパソコンのキーボードと比べてもこちらの方が優秀なのは確かで、いざという時にこのキーボードが使えるというのは正直有難いです。ただ、画面の小さいスマートフォンで使うには、写真のような横置きだと予測変換候補などで画面が埋まってしまうため、作業領域が多めに取れる縦置きで使った方がいいと思います。

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 また、別のものですがこちらのキーボードはかなり特殊なものでご存知の方も少ないかも知れませんが、ちゃんとしたフルキーボードです。本来は住宅会社であるミサワホームが企画し販売していたCutkeyという片手で入力ができるものです。それこそ、Google日本語入力に新たに搭載された日本語入力用キーボード「Godan」と似ていますが、テンキーのような中に全てのキーが搭載されていて、片手で入力ができるようになっています。さらにソフト的に片手入力を実際しているわけではないので、アンドロイド端末に繋ぐだけでほぼすべての機能が使えるようになるのです。片手入力というのは両手入力をしている人には必要ないということもなく、寝たり横になりながら入力したり、怪我で片腕を使うことができないような場合にも役に立つもので、本来はテンキーで日本語入力ができるようなものが出てくればいいと思うのですが、以前購入して持っている人は試しに繋いでみるのも面白いと思います。

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 そしてもっとも肝心なUSB経由でメモリを読む場合です。今回はUSBメモリをそのまま接続しましたが、問題なく中のファイルが読み書きできました。カードリーダーも普通に使えると思いますので、デジカメの写真を直接読み込んだりするような用途にも使えます。普段はメモリを圧迫する動画ファイルを入れておき、見たい時だけつなぐという方法も取れると思いますし、特に単体ではメモリカードを扱えないタブレット端末を使っている人にはこの機能が一番役に立つと思います。ただメモリのフォーマット形式がFAT16およびFAT32でないと認識しませんので、大容量のUSBメモリをNTFSフォーマットで使っている場合はご注意下さい。あと、SDカードの種類によってはスマートフォンの方で認識しないカードもあったので、その点は相性があるのかも知れません。

 なお、今回紹介したUSB機器については私の環境であるandroid4.03にアップグレードしたドコモのGalaxy S2(SC-02C)で検証したものです。さまざまな機器の組み合わせによっては正しく動作するかは保証できませんが、それでもいろいろなものを試してみる価値はあります。ネット上で既に報告されている情報なども参考にしながら、USBホストによる動作がサポートされる端末を選んだ方がいろいろ楽しめると思います(^^)。


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