若さゆえの「無謀」が取り返しの付かないことに

2018年は多くの台風が発生し、日本列島を通過することで、風雨による被害を受けています。この文章を書いている時点で、台風20号が四国に上陸する恐れがあるということで、テレビのニュースでは厳重警戒を呼び掛けています。

台風20号は8月22日の段階ではまだ私の住んでいる静岡県中部にはそこまで影響を与えるほどの事はなく、予想では8月23日から24日にかけて、台風本体の雲ではなく、それに派生した雲による雨の影響が心配されていました。そんな中で、恐らく8月22日の夜から23日の未明にかけて(その時刻にはまだ周辺では雨も降っていませんでした)普通では考えられない行動を取っていた大学生がいたらしいことがニュースになっていたのです。

その大学生は男女3人(女性一名・男性二名?)で22日の夜に大学から近い海岸に自転車で向かったらしく、現場に残したあったスマホの中には夜に行なったと思われる花火の様子が記録されているものの、現場の海岸には自転車とサンダル、荷物が残っているものの三名の姿はなく、もしかしたらかなり以前から時化ていた海にさらわれてしまったのではないかということで、警察や消防が捜索をしたそうですが、徐々に台風の影響で雨や風が激しくなる中、台風が通過するまでは本格的な捜索は難しくなると思われます。

元々静岡県の駿河湾に面する海岸は遊泳禁止の浜が多く、急に深くなっていることから波消ブロックに当たる波がひどく、今回の現場周辺を車で通過するだけでも海の潮がかかってくるほど大きい波が普通に来ます。

もし、波消しブロックの入っている海岸で花火をし、台風による海岸に押し寄せる波を甘く見て大きな波を間近に見ていた時に大変に大きな波がやってきて流されてしまったとしたら、生命にも関わる事故になってしまいます。そうではないことを祈りたいですが、そもそも現地が晴れていても駿河湾の近くを通っている東名高速道路の清水~富士間が通行止になるほど台風による波が高いことはこのブログでも紹介してきたのですが。

また、同じ静岡大学の学生が、ほぼ同じ海岸で台風の時期にバーベキューをやっていて波にさらわれ、2名が死亡するという悲惨な事故も過去に起こっています。恐らくそうした事もあるので、大学の入学時にはきちんと大学近くの海岸の危険性は周知されていたと思うのですが、特に海の事を知らないような地域からやってくる学生にとっては「そんな大ゲサな」と思う事もあると思います。しかし遊泳禁止である海岸にはそれなりの理由があり、迫力たっぷりの大波は遠くから見ている分には大丈夫かも知れませんが、直接海岸に降りて見ようとしたら常に波にさらわれてしまう危険と隣り合わせであることは全国どこの海岸でも同じだと思います。

車で旅をしている時でも海岸道路を通っていて、波が打ちつけるものすごい迫力につい車を止めて間近に海の様子を見たいと思ってしまう方もいるかも知れません。しかし興味本位で海を見に行くという行為は、たとえ台風が通り過ぎたとしても今回の事故と同じようなことに巻き込まれる危険性があることを忘れないで下さい。波が荒いうちは決して近くまで行って見に行かないということを車での旅の途中でも守って、とにかく波浪警報・波浪注意報の出ている海岸を甘く見ないように少なくともこのブログを読んでいる方は自重して行動するようにしていただきたいと思います。


カテゴリー: 防災関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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