今の時代でも正確な災害情報を把握できないもどかしさ

このブログを書いてアップする時間というのはちょうど台風12号が静岡県をかすめる形で通るのか上陸するか微妙な時間なのですが、不用不急の外出はしないにしても自宅から非難するべきなのかどうなのか、正直言って良くわからない状況になってきています。

前日の7月28日の夕方にはけたたましいアラームとともに携帯電話会社の「エリアメール」の配信がありました。

このメッセージの内容は「避難準備情報」というもので、避難をするための準備と、高齢者で不安な方は避難を開始せよというメッセージです。ちなみに、この避難準備情報の出る少し前にはテレビのデータ放送の情報によると私の住む静岡市すべての小学校が避難所として開放されていて、「避難準備情報」を受けてすぐに避難できるような体制は整っているかのようですが、念の為エリアメールが来た時点で避難所である近くの小学校の体育館はどうなっているか確かめてみたものの、入口は開いているものの電気が付いていたり人のいる気配は感じられませんでした。

同時に、竜巻注意情報も出ていたため、もし自宅が台風による突風や竜巻で被害を受けた場合に備えて最低限の食料と水を用意し、必要最定限の避難用の荷物をデイパックに入れ、いざという時には避難できるように備えてはいたのですが、市の警報は常に市の全域に対して出されます。私の住む静岡市は平成の大合併以前から南アルプスの険しい山まで同じ行政区域になっていたり、以前は静岡市・清水市・由比町・蒲原町となっていた地域が全て同じように警報が出るので、どちらかというと台風の進路情報を自分で仕入れつつ、リアルタイムの雨や風についての情報からいつ自分のいる地域で風が吹いたり雨が降ったりするかというのを予測し、物理的に家が壊れたり水が出てきたりした場合にすぐ逃げるしかないように感じました。

こんな時に一番頼りにならないのがテレビで、ローカルな台風情報を見たくても全国ニュースになると基本的には参考にならず、通常放送を続けている局は避難をするかどうかの参考には全くなりません。台風情報を見るなら、常に台風の進路に沿った現地の天候の報告や時間の経過とともに日本のどの辺がどうなっていくのかという見通しを出してくれたネットライブのウェザーニュースは今回も役に立ちました。

改めて思ったのが、自宅ではパソコンからインターネットを使うのではなく、Amazon Fire TV stickを利用することでテレビでブラウザを立ち上げてYouTubeにアクセスしてウェザーニュースのライブをテレビの大きな画面で見たり、動画でない情報をブラウザから直接テレビに映したりして使うことの有効性です。パソコンで見る場合はどうしても自分一人だけしか情報を見られませんが、テレビに映すことで家族でネット上から得た情報を共有することができます。

さすがに停電になったらどうしようもありませんが、その時は真剣に避難を検討することになるでしょう。ただ、現地の情報は刻一刻と変わっていきますので、停電になってもモバイル通信が利用できるなら(バックアップ用の電源でしばらくはモバイル通信が利用できる可能性があります)、常に最新の台風情報や避難関連の情報について入手し、もしモバイル通信が止まった場合は、間違った情報で動かないためにも情報が集まるであろう避難所への移動を考えた方がいいのではないかと思います。

その後、2通目のエリアメールで「避難勧告」の内容が送られてきましたが、「土砂災害危険箇所等」というちょっとあいまいなもので、事前に静岡市が出している防災マップによる確認だと自宅および自宅が属する箇所には「土砂災害危険箇所等」の表示は見付かりませんでした。

実は自宅には、役所が販売した防災ラジオがあり、地震や津波、大雨の警報が出た場合には夜中でも急に鳴り出して警報を伝えてくれるのですが、今回の警報についてはテレビで流れているものと同じで、個人的に一番知りたいピンポイントの避難情報については教えてくれませんでした。西日本豪雨のようにどこで被害が出るかわからないようなことがあるので、全ての場所に避難勧告を出すというのは、それはそれで正しいのかも知れませんが、ピンポイントの災害情報がなかなか入手できずにいら立つのなら、いっそのこと早めに避難所に詰めてそこにやってくるであろう情報を見て、これ以上避難しなくても良いと判断できれば戻るというやり方も考えられます。台風の場合は現地を台風が通過して吹き返しの風が収まれば、避難所から帰るタイミングも図りやすいでしょう。

ただ、ここまで書いたのは自宅が「土砂災害危険箇所等」に該当していなかったからなので、ご自身の自宅が「土砂災害危険箇所等」のエリアに入っている場合は避難勧告が出た場合にはすぐに避難した方がいいと思います。今後台風の進路は西に向かっているということで、すでに西日本豪雨で被害を受けた周辺の地域にお住まいの方はもちろん、山や川の近くにお住まいの場合は、ご自身の市や町のホームページから「ハザードマップ」を表示し、自宅周辺が「土砂災害危険箇所等」であるかどうかはしっかり確認した上で、私のように何回も送られてくるかも知れないエリアメールによる避難勧告に備えましょう。


カテゴリー: 防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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