台風を甘く見ずに外出を控えることの大切さ

昨日の台風21号の被害は関西をはじめとし、かなり大きな被害が出たようです。テレビで不要不急の外出はしない事を訴えていましたが、そうした警告を聞かずに外へ出てしまった人の事故がニュースになったりと、いつもそのような形になってしまうのは残念でした。私のいる静岡は、雨もそこそこ降りましたが、風が強くてさすがに必要のない外出は控え、テレビで状況を逐一見ていました。すると、ニュースの主ではないものの、実に気になる状況に出くわしました。

YouTubeなどに自ら動画をアップし、その動画が元となって本人が確定され逮捕される事件が後をたちませんが、その種の行為の元をたどると、テレビカメラに群がって自分が映ろうとするあまり無茶をする輩がいて、この点だけはいつの世も同じだと思います。

昨日の大阪を通過した台風21号の状況を伝えるニュース番組の中で、とある人物は透明な合羽を着て、しっかりと中継のカメラに目線を一瞬合わせました。中継リポーターは合羽の他にヘルメットを被り、できるだけ道路上に出ないように建物の軒下からリポートをしていましたが、問題なのはその人物は合羽の他に透明なビニール傘を差していて、中継時にはすでに傘が壊れた状態であったということです。

しばらく時間を置いてまた同じ場所からの中継になりましたが、そこでテレビカメラは、100%という確証はないものの、先程の人物が持っていたと思われる壊れたビニール傘が交差点のある横断歩道の中ほどに風に吹かれて彷徨っている姿を映し出していました。

その番組のコメンテーターのうちの一人は、恐らくそうした状況を憂いた部分もあったのでしょう。「こんな状況で外に出てくること自体が間違っている」というような事を言っていて、もし重いものが飛んできて頭に当たったら、下手をしたら命にかかわるからと、中継映像に映っていた人物を批判していましたが、さらに言わせてもらえば、自分で壊した傘を回収せずに街の中に置いたままにしてその場から去るというような行為は、全く関係ない他人の命を危険にする可能性があります。今後、様々な災害の中継で同じような事が起こるかも知れませんが、YouTubeでも身元が明らかになって「身バレ」する世の中でありますから、テレビに出て顔を晒してしまえば、自分でネットにアップしなくても誰かによってその様子は世界中でいつでも見られるようにされて晒される危険性があることを改めて認識すべきでしょう。それは、もしかしたら台風の威力よりもさらに人にダメージを加えるのではないかとも思えます。

今回は関西国際空際で、空港施設だけでなく、空港に向かう橋がタンカーとの衝突で壊れるなど、空港利用者にとっては大変な災難になってしまったようです。外からの交通が遮断される中、コンビニには大行列ができているのを見て、どうしても台風がやってくる時期に空港を使うようになった方なら、何かしらの準備をして出ていかないと今回のような事になった時に困ります。もしコンビニで何も買えなくても水と簡単に食べられるものくらいは用意すべきでしょうし、また最悪の場合空港のフロアで一夜を明かさなければならない可能性もありますから、キャンプ用品の空気で膨らむマットと枕、そして簡易寝袋か寝袋の代わりになるレインコート・ポンチョのようなものも荷物に入れておけば、翌日体の節々が痛いということもなくなります。

基本的には出掛けずに状況を見守ることが一番ですが、もしやむを得ず外出する場合には、しっかりと帰れなくなった時の対策を考えた上で出掛けることが大切になります。外の様子を見に行くだけで何の用意もせずに出掛けるというのは、もし何かあったら自分で責任を負うことになりますので、その点にもご注意を願います。


カテゴリー: 防災関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す