星の観望・撮影はYouTubeと活用とマット・寝袋の用意を

昨日、全く内容とは関係ない「おまけ」として皆既月食の写真をアップしましたが、撮影に使ったのはズームのあるコンパクトカメラでした。ただ、最初は手持ちで月を撮ろうとしたのですが予想通りブレまくりで画面の中央に月を入れることすらできませんでした。何とか写真らしい形になったのは、デジカメを大き目の三脚に固定して、シャッターについてもワイヤードリモコンでシャッターを切り、できるだけカメラが動かないように気を付けました。

今回は皆既月食の暗い月であっても何とかファインダーの中に入ったので、普通にオートフォーカスで自動的に月の模様にピントを合わせましたが、星座の並びを撮影する場合はもっとシビアな撮影が必要になります。

星はもっと高性能のカメラでないと点に写らないので、安いカメラの場合はできるだけ広角側の明るいF値にして、数秒間という風にシャッタースピードを長くし、多少星が流れているように撮るのが一般的ですが、それにもきちんとカメラを固定する必要があります。

私が今使っている大型のカメラ用三脚はかなり前に購入したものですが、今回もカメラを使った後には双眼鏡を三脚に据え付け、直接自分の目で細かい月の模様を真近に見ることもできました。昨日はちょうど皆既月食が終わった時間くらいに雲が出てきたということもあり、観測自体も雲で見えないと諦められたということで、天気的にはラッキーだったと思います。

今回は車で出掛けないで家のベランダで見たのですが、そうした状況を確認したりしてかなり役に立ったのがウェザーニュース社のYouTubeチャンネルにおけるライブ配信でした。当初はもしかしたら自宅からは見えないだろうと思っていたため、せめて中継だけでもと思っていたのですが、YouTube中継はハワイと北海道、そして東京スカイツリーからあり、私はYouTubeを映したテレビの画面で月が欠ける「食」の度合いを確かめてから外に出ていました。

テレビでも赤い月の姿が見えましたが、テレビと実物との差を見られたのも良かったですし、さらに状況の変化は逐一専門家が語ってくれますので、まさに自宅に居ながらにして天文台に見に行ったかのような感じになりました。ただ、テレビを使っての天体現象を見る場合、一年のうちでも定期的に行なわれる「流星群観望」の方がネットと実際の星空とのコラボレーションが強力になります。

というのも、流星群とは言っても一時間に60個も出れば多いくらいで、それでも全天の中で一分間に一個ペースになりますので、一人で一つの方向だけを見ていても、反対方向や自分の視野からは見えない所で流星が飛んでしまった場合にそれをカウントすることもできません。ただ、ほぼリアルタイムで流星が流れたことを教えてくれるウェザーニュースの番組を見ながら観測すると、全く出なければそんなもんだと諦めが付きますし、テレビやパソコン、タブレットの画面でも夜空の中でどちらの方向に多く飛んでいるということがわかりますし、テレビで流星が出現し続けて盛り上がっているのを確認した上で外に見に行くというような事もできます。

また、YouTubeは最低画質にしてブラウザから見れば、いわゆるMVNOの低速でも何とか見られる可能性があるので、観測場所にスマホでもブラウザでも帯同させて番組の音を聴きながら自分は夜空を見続けることで、番組と実際の星空がコラボしているような感じにできます。

なお、流星を見るには車中泊のために用意しているグッズがそのまま役に立ちます。立って天空を見ながら粘ると首を痛めますので、できれば視野が広いところで回りの光害の影響がないところを見付けたら、キャンプ用のマットや組み立て式のコットを地面の上に設置し、さらに寝袋の中に入って寝ながら観測するというのが正しい流星の見方になります。

また、観測が長時間にわたる時には事前に用意するなりした熱湯で温かい飲み物やカップ麺などで腹ごしらえをするのもいいと思います。

しかし、空の澄み切った冬というのは星はきれいですが深夜から早朝にかけて気温がマイナス十数度くらいにまで下がる可能性がありますので、寝袋は冬用にしていても途中で寝てしまわないように気を付けましょう(^^;)。また、カメラを使ったりすることが多いなら、寝袋は中に入った状態でも動くことができるモンベルの「スーパースパイラルストレッチシステム」のものがおすすめです。車に入れて運ぶだけなら高価なダウンでなく化繊のバロウバッグで十分です。極寒の中で使うなら「#0」か「#1」が一つあると、自宅でも寝袋の中に入った状態で上に羽毛布団を掛けて使うことができたり、それこそ自宅のベランダで天体観測をする時の強い味方になりますので、特に寒い地方にお住まいの方は一つ用意しておくと何かと便利です。


カテゴリー: 車中泊のための道具考 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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