SONY ICZ-R50からICZ-R51への進化は?

 私のブログではソニーのラジオについて、過去の製品については評価はしていたものの、現行の製品についてあまり好意的に書いてこなかった気がします。そんな中でも同様な予約録音機能付きのラジオがある中、ICZ-R50は発売当初から評価が高く、私自身も購入しようかどうしようか迷っていたところ、後継機のICZ-R51がアナウンスされました。

 単なるラジオと違い、録音機能が付いたものであるからなのか、前作の改良版として出されてきたものだけに、これから購入する場合は前機種が安くなるとは思いますが後継のICZ-R51の方がいいと思います。というのも、見てくれはほとんど変わらないものの、細かいユーザーの要望にこたえた変更点が多くあるからです。

 まず、本体のメモリが倍の8GBになり、パソコン用ソフトSound Organizerが内部メモリーに入っているので、本体をパソコンにつなぐだけでソフトをインストールできます。このソフトを使うとパソコンから予約録音の設定のほか、これまではプリセットされていなかった放送局をパソコン上からマニュアル入力できるので、コミュニティFM局などの名前別にフォルダを作って登録することができます。

 FMアンテナ用の外付け端子も新たに備え、別売りになりますがF型コネクタのアンテナケーブルをつなぐことができるようになりました。ロッドアンテナだけではノイズが入る環境の方にはお勧めでしょう。ノイズレスといえば、外部入力からのタイマー入力もサポートするようになったので、radikoやらじる☆らじるからの録音も簡単にできるようになったのが嬉しいですね。録音した番組を聴く際に、5分・10分・30分ごとに自動でトラックマーク付与される機能も付いたので、番組の内容を飛ばして聴く際にも便利になりました。

 また、なぜこれがないかと多くの人が思っていたであろう、ラジオの時報(NHK AM)による本体のみでの時刻合わせ機能にも対応するようになったとのことです。あとこれは本当に細かいところですが、ICZ-R50はちょっと触っただけで後ろに倒れてしまう安定感のなさに不満が聞かれることがありましたが、ICZ-R51には本体背面下部に支えを作ることでこの問題を解決しています。

 結局のところ、それなりに売れたからこそユーザーの要望を聞いてさまざまな改良を加えて出すことができたというのかも知れませんが、とりあえずこれで、ラジオを録音して楽しみたいという方には一番のお勧めになったのではないかと思います。価格は2万円弱と、前機種の売り出しの値段とほとんど変わりません。自宅に置いたまま録音はこのラジオに任せ悠々と旅に出るのもいいでしょうし、ラジオをお供に出掛け、旅先で面白そうなプログラムがあったら現地で録音するのもいいでしょう。録音したものはテレビ録画とは違ってコピー回数の制限もありませんし、CDに焼いて車で聞いたり、ミュージックプレーヤーにコピーして通勤途中に聞いたり旅行にもいろいろ楽しむことができるように思います。個人的にはすぐにとはいきませんが、評価が落ち着いてライバル社の動向を眺めながらこういうものを一つ購入するのもいいかなと思っています(^^)。


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SONY ICZ-R50からICZ-R51への進化は?」への2件のフィードバック

  1. 好太郎 投稿作成者

    >70才のおじんです。ICZ-R51情報大変参考になりました。主要局は結構内容のあるドラマを放送しておりますが、放送時間がいろいろで都合がつかないため予約録音を考えて、R50をネットで見つけオークションをトライしたのですが、どうも最後になると一定の値に上がる仕組みが気に食わないためやめていたところです。年金暮らしが続くと、物を買う〔消費〕のに慎重になります。
    しかし、改良点の解説を読ませていただき、ソニーのハードウエアは相変わらず哲学がないなあと思ったしだいです。製品化する前にデザインレビューは無いのだろうか?と考えてしまいます。しかし考えてみるとソニーだけではないですね。原発事故、トンネル事故などなど、製造前に考えて手を打つべきことが、やられていないのに愕然としてしまいます。”予約録音”スマホで簡単にできるようになりませんかね。
    タイミングよい解説ありがとうございました。  

  2. てら 投稿作成者

    好太郎 さん コメントありがとうございました。
    スマートフォンや携帯電話のメールを使ってラジオ番組の予約録音をする仕組みは、以前からの技術を使えば簡単にできると思います。私が以前使っていたアナログテレビ録画のためのハードディスクレコーダーはパソコンと同じようにインターネットに繋げば、自動的に携帯電話などから送ったメールを読み込んで録画予約を実行できていました。厳しい言い方をしてしまえば、ラジオのような枯れた技術で、録音マニアが喜んだところで儲けを生まないからという感じではないでしょうか。
    そんな中でも紹介したICZ-R51はまだかろうじてユーザーのニーズを拾いながら作られたラジオとして評価される部分はあります。それでも、かつての日本メーカーの出してきた様々なユニークなラジオの数々を見てきた目からすると、もう少し何とかしてよと思います。ラジオについて、現状で冷静に評価すれば、日本のメーカーより中国のメーカーの方が優れているというような逆転現象を認めざるを得ない所もあります。元々ソニーはトランジスタラジオの生産で業積を伸ばしたわけですから、それが今まで散々こき下ろしてきた中国メーカーの後塵を拝し、何もリアクションを起こさないというのは本当に悲しいです。
    ユーザーはといえば、いくらネームバリューがあっても望む機能がない製品ばかりなら、乗り換えるしかないわけで、私も今回試しにネットで評価の高い中国メーカーのラジオを注文してみました。どんなものかを含めては、後日こちらの方で報告させていただきたいと思っています。

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