solo stove をペレット燃料で使う(1)

 キャンプだけでなく、災害時にも役立つ調理用の器具ですが、燃料としては何がいいかというのは判断の分かれるところでしょう。手軽さではガスでしょうが、ガソリンスタンドで調達できるレギュラーガソリンや灯油という液体燃料用のものは常に車の中に入れておかなくても現地調達が容易で便利です。ただ、車の中に保管しておく燃料としてはガスも液体燃料も引火して爆発炎上してしまう危険性を避けることはできませんので注意が必要です。さらに言うと、日本という国はこうしたエネルギーを輸入に頼っていますので昨今の燃料費の値上がりの影響を受けたり、ひどい場合には石油ショックの時のような入手が難しい状況も出てくるかも知れません。今回紹介する木質ペレット燃料は主に間伐材を砕いたものを固めるもので、日本国内の生産体制さえ整えば冬季の暖房用と限っても、灯油より安く提供される可能性があります。何しろこれならエネルギーを海外に依存しなくていいわけですからもっと普及してもらって、安い値段でホームセンターで買えるようになってくれればと思います。

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 以前このブログで紹介した薪や木炭だけでなくペレット燃料を使って調理のできる「ウッドガスキャンプストーブ」を便利に使っているのですが、今乗っている車の収納スペースがかなり少ないということもあり、現在は車から降ろしてしまっています。そういう状況の中、今の手狭なスペースにも収納可能な小型のウッドストーブがないかなと物色していたところ、電動のファンはありませんがウッドガスキャンプストーブと同じように木そのものから出るガスに引火し二次燃焼する小型の「solo stove」を見付けました。単に金属を打ち抜いたものですが結構なお値段がするので悩みましたが、サイズ的には今の車の中に常備するにはうってつけのものだと思って専用のステンレス製湯沸しポット(900ml)とのセットを購入しました。

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 このセットは収納袋がそれぞれに付いており、収納袋に入れた状態で湯沸しポットの中にsolo stoveを入れることができます。さらにこのストーブの中にはトランギアのアルコールストーブが入るので、アルコールストーブの風防として使えるのではないかと期待できます。ただこのストーブでペレット燃料を使おうとする場合、ひとつ問題があります。写真のように小枝を入れて使う設計になっているためか、中の仕切りがかなり荒いので、このままペレット燃料を入れたらほとんど下に落ちていってしまいます。そこで、あるものを用意することにしました。

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 これはホームセンターで売っている流し台の排水溝の上に置く器具です。ゴミを通さないために目が粗いため、これを中に敷けばペレット燃料は下に落ちずに燃焼するというわけです。

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 ちなみに、パッケージにある寸法を見ると、ゴムがかかっている状態でsolo stoveの内径とほぼ同じ105ミリとなっています。

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 ゴムを取り外した器具をsolo stoveの中に入れるとご覧のようにぴったりとはまります。この目の細かさではペレット燃料が下に落ちることはありません。これでペレット燃料を使う準備は完了です。

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 実際にペレット燃料を中に入れてみると、燃料が下に落ちることもありません。これからいよいよペレット燃料を使って湯沸しポットを使ってみることにしましょう。(つづく)


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solo stove をペレット燃料で使う(1)」への2件のフィードバック

  1. 藤井未央 投稿作成者

    はじめまして。アウトドアメディア「CAMP HACK」のライターです。「ソロストーブ」特集記事にてこちらの魅力的なお写真を是非使用させていただければと思います。ご都合悪い場合は削除いたしますのでご連絡いただければ幸いです。info@spacekey.co.jp

  2. てら 投稿作成者

    藤井様
     連絡いただきありがとうございました。今回、ご指摘いただいた写真の利用については問題ございませんので、そのままお使いいただいて構いません。可能ならば、記事が出ましたらお知らせいただければ幸いです。

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