先日、ネットで購入した電子書籍を読んでいたら、MVNOのデータ通信用SIMカードを購入するなら一番小さいnanoSIMを選択する方がいいというようなことが書いてありました。確かにSIMカードの場合、小は大を兼ねるようなところがあります。そのために各種SIMアダプターが売られていますが、私は少なくともiPhoneを使う予定がないのならあえてnanoSIMを選ぶ理由はないように思います。
というのも、SIMアダプターを付けてうまく収まればいいですが、何かの拍子でアダプターが破損してしまい端末に挿入できなくなるだけならまだしも、無理に入れようとして端末自体を壊してしまう可能性もあります。また、アダプターによっては厚みがあって最初から入らない場合だってあります。メインで使っている端末がmicroSIMを使っていて、nanoSIMを使う機会がない場合は、素直にmicroSIMを使った方が差し替えの際のトラブルは減るので、面倒なことを避けたい場合はそもそもSIMアダプターを使わないことがまずは肝要のように思います。
ただ、使っている端末が増えてくるとどうしても扱うSIMの形状にもバラつきが出てくるわけで、アダプターのお世話になる場面も出てきます。そのために用意するアダプターについては、使う端末によって分けたり、破損に備えて予備を多めに入手しておくことが大事になってくると思います。
写真は、私の持っているSIMアダプター各種ですが、中央の2つはnanoSIMをmicroSIMと標準SIMに変換するアダプターです(^^;)。nanoSIMは使わないと言っておきながら何ですが、実は右側3つはセットになって売っているものなのです。一番左のものは単体で購入したものです。他の3つとは装着の仕方が違い、microSIMをプラスチックの爪に挟んで固定するようになっていて、それなりの耐久性はあるように思います。しかしその分、アダプター全体が厚くなってしまうので、かなり使う端末を選びます。現在はUSBに差して使うデータ端末を使う場合に利用していますが、この端末のSIMカードスロットは作りが単純で差し込むだけなので、ある程度厚みがあった方がしっかり固定されるようなので、このアダプタで十分使えます。しかし、トレイに乗せて滑らせるように挿入する端末や、SIMカード自体を中に押し込むようにして固定する(もう一度カードを押し込むと出てくる)ような端末ではアダプタ自体が入りません。
写真右側3つのアダプターは、表面に薄いフィルムが付いていまして、裏側からSIMカードをはめ込むと固定される仕組みですが、爪で固定する仕組みと違って多少外れやすくなります。フィルム自体は薄いので、使える端末の種類は多いと思いますがその分アダプターの耐久性には不安があるので、このアダプタを常用して標準SIMを使った端末からmicoSIMに対応した端末と使い分ける場合は、ある程度の予備を持っておいた方がいいように思います。
今回は、アダプターとSIMの固定に何も使わないタイプのものを紹介しましたが、他には上からテープを張って固定するもの(違うサイズのものを使い回すような使い方には向きません)があります。そうしたものを含め、アダプターを使わざるを得ない場合はできるだけ自分の持っている端末でSIMカードをセットする際に違和感が出ないものを入手して使うよう心掛けた方がいいでしょう。現実問題として、今後ドコモのガラケーを使ってカケホーダイを使う場合、古い端末はほとんど標準SIMなのに対し、新しいものの多くはmicroSIMに置き換わっている現状があります。私自身今の標準SIMで使えるガラケーを複数持っていますし、必要に応じて差し替えて使う場合も出てくるかも知れません。また、災害時に使っていたガラケーが水没や破損し、とりあえずの代替機を入手した際にSIMカードの形状が違った場合に備えて、こうしたアダプターを使わざるを得ない状況もあることを考えつつ用意だけはしておきたいと思っています。