金土日で遠くに安く快適に旅する方法を考える

新しい年を迎え、旅行の計画だけは立ててみるものの、多くの方が考えるのは「休みが取れない」「お金がない」という無い無い尽くしの問題ではないでしょうか。その一つの解決策が車中泊の旅ということもあるのですが、今の時期は走り慣れない雪道を車で長距離走るのはなかなか大変なので、公共の交通機関を使ってできるだけ快適に、と言ってお金も掛けずに旅したいと「それは無茶だ」と言われそうな事ですが、普通の旅行と比較して何かを我慢すれば意外と色んなパターンの安くて快適な旅というのはあるのではないかと思います。ここでは、東京以西から博多を目指して土曜日と日曜日しか休みがない人が、その休みをまるまる活用した旅について考えてみることにします。

少ない休みを活用するには、どちらにしても「車中泊」を旅行の行程に入れることを考えなければいけないでしょう。土曜日が休みということは、物理的な出発は金曜の夜から可能です。東京から博多まで車中泊で行けるということだと、国内最長の夜行バス「はかた号」を思い出す方もいるかも知れませんが、金曜夜発のビジネスシート料金が15,000円と格安ではあるものの、体力的に片道14時間乗り続けるというのは心から「快適」とは言えませんし(^^;)、それが往復になれば人によっては「修行」となってしまう可能性もあります。さらに現地到着が翌日のお昼前ということで、往復「はかた号」にして0泊2日の弾丸ツアーにした場合は現地滞在が約7時間でさらに博多発が18時50分となり、ちょっと博多の夜までは楽しめず、日曜の朝には東京に着いてしまうという、東京に早く帰り過ぎてしまう残念なプランになってしまいます。

そこで、利用する交通機関を分割することで、現地および乗り換える際の場所で観光しながらより楽しみ深夜バスより費用を浮かすことも可能になってきます。一部深夜バスを使うのは同じですが、早朝に到着する場所を関西にすることで、関西での観光もやろうと思えばできてしまいます。

東京から京都への深夜バスは、東京駅八重洲口や新宿バスタから出ていますが、一般的なJRバスの金曜夜発の深夜バスでは8千円前後とちょっと高めですが午前6時には京都駅に着きます。そこから早朝の清水寺に行けば観光客のいない中での参拝ができますし、他にも早朝から拝観可能なお寺も多いです。

関西から博多まではバスではなく新幹線を使って安く行けるお得なプランがあります。それがJTBが出している山陽新幹線のお得な「新幹線バリューパック」です。このプランは新大阪駅など関西方面から博多まで新幹線こだま号を使う限定プランで、新大阪~博多が通常期には6900円という破格で利用できるのです。さらに、博多駅・小倉駅構内の売店で使えるクーポンが200円分付いています。指定席しか利用できないものの、席の指定自体ができないのが残念ですが、それでも格安で博多まで新幹線に乗れるのですから利用しない手はありません。料金やタイムテーブルについては、以下のページでご確認をお願いします。

・新幹線バリューパック
https://www.jtb.co.jp/kokunai/jr/higaeri/tokutoku_hakata_osa/

なるべく早く博多に着きたい場合は、京都から新大阪まで自力で移動するか新大阪に停まる深夜バスを使い、うまくひかり491号に乗れれば(この便だけはこだま号でなくひかり号を利用できます)、土曜日の10時11分には博多に着けます。この列車に乗って博多にやってきたと仮定すると、帰りに博多発大阪行きの深夜バスに乗れば翌日の朝には再び関西に着きます。その際の出発時刻は博多発午後10時から11時くらいなので、まるまる半日滞在可能で、さらに夜の屋台でそこそこ飲むことも可能でしょう。そしてバスの中で寝て、京都でも大阪でも着いたら東京には直行しないで、少し観光してから帰るパターンもいいでしょう。その際、帰りの足として頼りになるのが、同じ新幹線こだま号を使ったJR東海ツアーズの「ぷらっとこだま」です。

・ぷらっとこだま
http://www.jrtours.co.jp/kodama/

京都発東京行きで1万円ちょっとと先述の「新幹線バリューパック」より割高ですが、人気の東海道新幹線ということと、同じ指定席でも通路側と窓側の指定が可能になっているのは大きなポイントです。さらにこのように使う交通機関を分けても、往復深夜バスの場合とそれほど交通費は変わらず、ホテルに泊まらない弾丸ツアーであるので飛行機よりも手軽に行ける(飛行機の場合、スケジュールに合う時間を選ぶのが難しく、そもそも時間ぎりぎりに乗ることができません。さらにLCCで安い運賃の飛行機は席に限りがあります)というメリットもあるので、急に取れた休みを有効に使う場合の旅プラン作りの一つとして「新幹線こだま」と「夜行バス」や「夜行フェリー」を組み合わせることも十分ありでしょう。

また、たまたまセールで片道だけ格安のLCCの航空券が取れてしまった場合(^^;)、帰りを「新幹線バリューパック」と「ぷらっとこだま」の乗り継ぎで移動するという手もあります。その際の宿はビジネスホテルを利用すれば安くできますし、現地での時間はより多く取れます。飛行機の接続が悪く格安の飛行機をなかなか使えない私の住む静岡など東海道沿線の都市在住の方が博多に旅行する場合も、こうした知識を持っていると、新幹線を使える分かなり移動がしやすくなると思います。このように、行ったつもりになっていろいろな旅の可能性を考えるだけでも楽しいので(^^;)、今年はそんな風にして遠くに行けるように、色々な格安運賃について調べてみたいですね。


カテゴリー: 電車・バス | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す