「楽天でんわ」以外の「通話料半額」サービスの注意点

昨日紹介した「FREETEL」の「FREETELでんわ」パッケージはまさに音声通話プランにもMVNOの安さを感じさせ、今後の他社を含んだ展開が楽しみです。しかし、電話を使う方のケースによってはうまくない場合もあります。

というのも、現在多くの人たちが携帯電話契約を行ないガラケーやスマホを持っているとはいえ、まだ家庭内にある固定電話を主に使っているところも少なくないと思うからです。固定電話というのは、以前の電話帳には個人の住所氏名とともに電話番号が記載されていたということもあり、電話を使って各種商品を売るための勧誘をしたり、詐欺のために電話を掛ける対象になってしまっているところもあります。

そうしたわからない相手からの電話を受けないように、固定電話でも番号通知(ナンバーディスプレイ)の機能を付け、「非通知拒否機能」を利用して非通知で掛けてくる電話を受けないように登録している所も少なくありません。その、「非通知になった電話はつながない」メッセージを聞いてしまった時は、普通の場合は電話番号の前に「186」を付けたり、本体の設定で発信通知するにして電話すればいいのですが、多くのプレフィックス番号を付けて発信(実際にはアプリ内で番号を付けて発信するので、手間はかかりません)するケースでは、固定電話に番号を通知できないことが知られています。

今回の「FREETELでんわ」も固定電話には自分の番号を通知できませんので、「非通知拒否機能」を利用している人へは「FREETELでんわ」を使っての発信ができません。今後、固定電話に掛けることが多い場合には多少の安さには目をつぶっても、固定電話にも番号通知できる「楽天モバイル」にした方がいい場合もあるということです。そうでないと、「非通知拒否機能」を利用している相手先に電話を掛けるには、1分ないし5分以内定額の料金が使えない上、通話料も30秒20円と通常の通話料が発生するようになってしまいます。

普段の生活の中で固定電話に電話を掛けることがなければいいのですが、仕事などでどこに電話を掛けるかわからない場合は、現状では携帯大手三社のかけ放題をガラケーで使うか、「楽天モバイル」のものにしておいた方が後で良かったと思えるかも知れません。もしかしたら、将来的に固定電話が無くなるような方向に行くかどうかもわかりませんし、転居しても固定電話を新たに引かない傾向があることも確かです。そういった事も考えながら、最近多くのMVNOが提供し出した「プレフィックス方式」の専用アプリを使った通話料金半額のサービスに加入するかどうか検討されるのがいいかと思います。

(2016.10.8追記)

ここで紹介している「FREETELでんわ」において、固定電話への番号通知が可能になりました。固定電話に通知する必要について、MVNOの方もしっかり考えていることがわかって嬉しく思います。なお、遅延に関する内容も改善されているそうです。詳しくはfreetelのホームページでご確認下さい。


カテゴリー: モバイル活用ガイド | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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