ポメラDM200 Linux化でATOKの呪縛を解放

しばらくは鳴りをひそめていた「テキスト入力マシン」への物欲が、先日のネットニュースによって再び出てきてしまいました(^^;)。このブログで製品発表の際に「残念な仕様」と書いてそのままになっていたキングジムのポメラDM200に強引にLinuxを導入し、オリジナルのシステムとともに使うことができるようにしたという個人の方のブログがネットニュースに取り上げられていたのです。

・参考リンク
https://www.ekesete.net/log/?p=8940
http://hitoriblog.com/?p=51448

元々ポメラDM200はLinuxをインストールして使う仕様にはなっていませんので、そうした作業を行なうことはメーカーからの保証を放棄する行為になりますので、オリジナルの機能に満足されている方はLinux化を安易に行なうべきではないと思いますが、ガジェット好きな方を中心にこのLinux化によるポメラDM200の新たな可能性について語られているというのは、昔のインターネットやパソコン通信での盛り上がりを髣髴とさせるものであり、個人的には今後の状況を楽しみにしています。

Linux化の何が素晴らしいかというと、今までキングジムが提唱するポメラDM200の機能について不満があった方が、メーカーに要望を出して次機種での改善を求めるような実現できるかどうかもわからない内容でも一気に実現させるだけのアプリが使えるようになっているからです。

すでに表計算アプリを導入して使っていらっしゃる方もいますが、このポメラDM200を単純な文章入力マシンとして考えた場合でも、個人的には大きな不満がありました。それは、ポメラに装備されている日本語入力システムのATOKでは自由にキーカスタマイズやローマ字入力のカスタマイズができなかったからです。

そもそも、キーボードからの入力というのはキー一つ一つに刻印された文字通りに出さなければいけないというものではなく、あくまで使う人がカスタマイズして打ち易ければそれがその人に合った入力方式だと言えます。

もともと、キーボードの配列というのはタイプライターの配列をそのまま使っていて、最初にこの配列になったのには当時のタイプライターを使っている人にとって使いやすい配列であったことは確かでしょう。しかし私たち日本語をキーボードで入力するについては、当時の欧米でタイプライターを使っていた人の使い勝手を忖度してそのまま使い続けているわけでもないので、自分で打ちやすい方法を使いたいという層もそこそこの人数はいると思われます。

というか、キングジムではそうしたマイナーな入力方法の一つである「親指シフト入力」のデフォルトでの利用をサポートしているのですから、さらにキーボードからの入力に特化した入力方法についても「ネットの声」に対応した形である一つの決断をしてくれれば、すでに私はポメラDM200を購入してばりばり使っていたのではないかと思います。

今回のLinux化によって導入が可能になったものの一つに、ATOKでない日本語入力システムとしての「Mozc(モズク)」というGoogle 日本語入力のオープンソース版です。Windows版のGoogle日本語入力で実現可能となっていた「ローマ字カスタマイズ機能」がそのまま実現できるので、ローマ字入力・JISカナ入力という入力方法に縛られない新たな入力規則を「ローマ字カスタマイズ機能」を使って設定すれば、ポメラDM200でも私がWindowsパソコンで使っている特殊な日本語入力方法も簡単に実現できる事になったのです。

特殊といっても、一般の人に全く関係ないかというとそうではありません。ポメラDM200の弱点の一つとして、立ったままでは高速の入力は難しいですが、私がキーボード入力のための学習でお世話になっている増田忠士さんの考案した「片手チョイ入力」を各々の利き手に応じで「左手チョイ入力」「右手チョイ入力」としてキーボートの左半分か右半分に割り合てることができれば、片手で本体を支えながら利き手でスラスラと日本語を入力することが可能になります。

同じように、規則性のある両手打ちというものも独自にポメラで実現できれば、通常のローマ字入力のようにアルファベットキーの全てを使わずに「ア行」から「ワ行」を右側、母音を左側に配置してスムーズに日本語入力のできる「両手チョイ入力」も使えるようになります。私の場合はその両手チョイに、さらに漢字を直接キーボードから入力する「漢字直接入力」を併用しているのですがこれが便利で、とても入力方法を普通の「ローマ字入力」に戻そうとは思いません。

本来は、ポメラDM200に搭載されているATOKでもGoogle日本語入力と同様のローマ字カスタマイズ機能があればいいのですが、なぜかATOKではそのような機能を搭載する予定はないようなので、私たちにとってはポメラDM200が頑なにATOKにこだわればこだわるほど「使えないマシン」として位置付けられてしまっていたのです。

そういう意味ではLinux化で今使っている日本語入力がポメラDM200でもできるということになると、新たに買い足そうかとも思えるのですが、既に同じキングジムが出したWindows10が走るパソコン「ポータブック」を既に持ってしまっている私としては現状では微妙な所です。もしポメラをすぐに買い足しても使うケースというのは文字入力に集中したいような時だけに限られてしまうので、常に持ち歩くものとしてではなく、旅行の際などに持っていってネット端末としてではなく移動中に使うようなテキスト入力専用マシンとしての用途でしか使えないのではないかと思うと少し今の価格は高いかなという気もします。

さらに、新品で購入してもすぐLinux化してしまうともし何かしらの不良が出た時に一切の保証が利かなくなってしまうので、その点からも購入に躊躇するところもあったりします。希望としては、後継機がもしあるとしたら、日本語入力システムをATOKではなく「ローマ字カスタマイズ機能」のあるGoogle日本語入力も選べる形で搭載してくれさえすればそちらの方が買いやすいと思います。そしてそれは、このポメラDM200が登場した時にこのブログに書いたことなのです。

今後は保証云々について考える必要のない中古品で安く購入することも考えながら、タイミングが合えば購入してLinux化して使ってみたいという感じではいます。それにしてもすごいのは製品を作ったメーカーだけでなくそれを使うユーザーの側で不満の解決策が実際に出てくるというネットの力です。普段の生活の中ではネットが炎上した時ぐらいしか感じないネットの力ですが、このような事があるのでやっぱりネットでの調べものは止められません。


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