Panasonic 防災ライト BF-BM10

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 東日本大震災から2年経つ中、本当に使える防災用品はどれくらい私達の前に登場してきたでしょうか。このブログでは多くのグッズを紹介してきましたが、ラジオなどはいまだにSONY ICF-B100を超える使い勝手を誇るものは出ていないというのが実際のところだと思います。

 ICF-B100という防災ラジオは手回し発電で動くラジオではなく、電池でのみ動くラジオです。しかし、単1から単3までの同じ電池が2本あれば使えるようにバッテリーケースが工夫されています。その上、10年間性能を維持するリチウム電池を装備しておくことも可能ですので、乾電池が全く用意できなくても使えるという優れものです。

 今回紹介するパナソニックの防災ラジオBF-BM10はそうした思想と同じく、違った種類の電池でも使えてしまう白色LEDを使ったライトです。こちらの方は単1から単4までのアルカリ・マンガン電池で、何とそれぞれ1本で使えてしまうのです。どんなご家庭でも家の中をひっくり返したり使っている家電製品の中を見たりしたらどれか1本は出てくることと思いますから、その電池が使えるというのは実にありがたいものです。

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 内部は電池ボックスが四ヶ所あり、それぞれ単1から単4の電池が入るようになっています。スイッチはライト部を回すことで電池ボックスに入っている電池を切り替えることができますので、複数の種類の電池をあらかじめ入れておき、1つが使えなくなったら別の電池を使うという技も使えます。私は、基本的に単三の充電式のニッケル水素電池を使ってそれぞれ単1・単2用アダプターを付けて使っています。LED電球の場合、電球のように徐々に暗くなるのではなく、一気に消えてしまう傾向にあると言います。試しに充電をしていないニッケル水素電池で試してみたところ、とりあえず最初のうちは明るく光りますが、時間経過とともに目に見えるくらいの勢いで暗くなっていきました。災害時にそんな感じになれば心まで暗くなってしまいますので、その際に別のバックアップ電池が本体にすでにセットされていればスイッチ操作一つですぐ明るくなりますので大変心強いものです。ちなみに、本体が入っていた箱に書かれているそれぞれの電池を使っての電池寿命は以下の通りです。

・アルカリ電池 単1 約40時間 単2 約18時間 単3 約6時間半 単四 1時間45分
・マンガン電池 単1 約22時間 単2 約9時間半 単3 約3時間15分 単四 1時間15分

 ちなみに電池はどれもパナソニックのものです。燃費的に考えると、単1のマンガン電池が安く手に入るなら一番よさそうです。充電池を使わない場合にはこうしたデータを参考にして電池を選んでみてください。

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 ライト自体はLED一つで特に強力な光というわけではないのですが、手元を照らすだけなら十分でしょう。大きさはちょっと大きめのマグカップぐらいありますので手にもしっくりきます。ナイトウォーキングで使うのに、遠方からでも自分のいる位置を認識させるという点でこのライトはなかなか良いのではないかと思います。

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 また、手に持たないで上を向いて置けば、広くはない範囲ではありながらランタンのように周辺を照らしてくれますので、キャンドル代わりの明かりとしても重宝するのではないかと思いますね。ただし、以前紹介したGENTOSの単三電池を3本使うランタンと比べるとやはり光量も照らす範囲も見劣りしますので、その点は割り切って使うことが大事です。

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 それでも、車の中で使う場合は、上を向けてダッシュボードの上に置き、前面ガラスにアルミ素材でできたサンシェードを付けておけば、うまい具合にサンシェードに反射して、より広い範囲を照らすことができるのでおすすめです。

 残念なのはLEDの色が白しかなく、暖色系の明かりを選べないことと、発光部を下にして上から吊るすようなポジションが取れないことでしょうか(ハンドルに紐を結んで吊るすと、光源が真下に向きません)。まあ、そうした点を差し引いてもかなり便利に使えるライトだと思いますので、家庭内に一つ、自動車の中に一つ揃えておくと緊急の際にはかなり使えるグッズとなる感じがします。


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