OCN モバイル ONE のIIJmio対抗策をチェックする

 月千円前後で使えるMVNOの競争については、IIJmioとOCNモバイルONEのサービスが出揃った時点で評価すれば、他の業者がこの2社の動向を見ながら出してきたプランが出てきた際にもよく理解できるでしょう。以前、IIJmioが一番安いプランでも月2GBまでの高速通信を利用可能になる(1月分繰り越し可)とのことで、OCNモバイルONEはどうするのか気にしながら待っていました。

 今回出てきた内容では、日次コースでは+20MBの高速通信をサポートするとのことです。2014年10月1日より今までの1日50MBコースが70MBになり、料金は今までと同じだそうです。当然、OCNのプランと同じようなものを出していたところは追随するでしょうが、今後についても料金は維持したままでサービスの向上といった形で推移していくことが予想されます。

 私自身は現状ではIIJmioもOCNモバイルONEも10月1日現在で解約してしまいましたが、今契約している旧イーモバイルのNexus5を来月解約した際には(11月以降は違約金がかからなくなる予定)これら2社のプランを含めて一応Nwxus5を単体で使えるように新たな契約を起こすつもりです。IIJmioには今使っている番号をMNPできる通話回線付きのプラン(「みおふぉん」)があるのが魅力的ですが、OCNモバイルONEの低速通信の無制限利用可というポイントも捨てがたいものがあります。ちなみに、どちらのサービスも専用アプリによって常用する速度の調節(高速と低速の切り替え)が可能です。

 基本的に通話もしたいという場合はみおふぉんのあるIIJmioでしょうが、スマートフォンでネットラジオやクラウドにアップロードした音楽をネット経由で楽しみたい場合、IP電話やオンライン通信前提のカーナビアプリをよく利用する場合には、一日の限度である70MBの通信量を超えても200kbps前後での通信速度が期待でき、プロバイダ判断でそれ以上速度を落とされる心配がないOCNモバイルONEの方が細かいことを考えなくても使い続けられていいでしょう。ただ、今回の発表の中に携帯電話回線の使えるプランを出してくれれば良かったのにとは思いますが。

 先月までの私のOCNモバイルONEの使い方として、ターボオフにしたまま低速で使うことが多かったので、ここまで書いていてなんですが、今回の発表にそれほどうまみを感じてはいません。多少価格を抑えて、高速サービスなしのプランが出てくれれば、SMSオプション必須なNexus5で安くデータ容量を気にしないでデータSIMを使えたのになとも思うのですが、こうしたニーズを満たすために努力しているMVNO業者もあるので、今回の発表を受けての他社の動向もこれで楽しみになってきたという感じです。

 私自身の利用についてはこんな感じですが、とりあえず人から安いSIMカードを使いたいと相談を受けた際には、ほぼ初心者の方で、恐らくアプリを使ってこまめに設定を変えるのがめんどくさいだろうなと思った場合にはOCNモバイルONEをすすめるようにしています。そうした初心者の方からすると、NTTコミュニケーションという知っている企業が提供しているだけで安心でしょうし、使い過ぎると遅くなるが日付をまたぐと復活するというのはかなりわかりやすいものです。今回増える20MBというのはそんなに多いというわけではありませんが、これまで30→50→70と増えてきたので、もう少し待てばさらに増えるのではという気もしないではありません(^^;)。今回紹介したOCNモバイルONEでもそうですが、IIJmioでも既契約者は自動で新しい内容を使えるようになるというのも地味ですが初心者に優しく、解約がめんどくさくて長く使ってしまっている人にとってはおすすめできる点のひとつです。さらにOCNモバイルONEのパッケージ料金は初期費用を含んでいますが、時々かなり安く売り出されることもあります。今後MVNO業者の乗り換えを考えられている場合は、パッケージの価格動向にも気を配っておくと、乗り換えにあたってほとんど費用がかかりませんのでインターネット上の価格情報にも注意しておくことをおすすめします。


スポンサーリンク

コメントを残す