NTTdocomo キッズケータイ HW-02C を大人が使う条件

 まず最初にお断りしておきますが、今回紹介する子供用のキッズケータイは機種によっては普通に使えないものもあります。まさに今回紹介するHW-02はそのような携帯電話で、使う人を限定し、とてもメインで使える機種でないので購入の際にはご注意ください。そういったこともあり、ほとんど新品の白ロムが2千円以下で売られているのを発見し、手に入れてみました。

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 まず改めてこの機種の発着信についての概要を書いておきますと、ダイヤルボタンが付いていないので、不特定多数の人に発信するのは不可能ということと、外からかかってくる場合でも設定変更をしないと10件しかない電話帳に登録していない番号にはかからないということがあります。さらに、電話帳も幼児から小学校低学年の子共が持つことを想定しているせいか、最初から登録されているものとして「おうち」「おとうさん」「おかあさん」「おじいちゃん」「おばあちゃん」というような固定された呼び名で登録するようになってしまいます(^^;)。もっともこれは、別のドコモの携帯電話があれば編集作業は別の携帯電話上で可能だということです。私はそうした電話はもっていないので、とりあえず電話帳の表記はこのままで行くことにします。

 あと、裏蓋を開けると電池が抜き取られないように特殊なビスで止められる中蓋を付けることができるのですが、私の場合はSIMカードを他のスマートフォンなどに差して使うこともあるので、あえて中蓋は使ってもビスでの固定は行ないません。

 私があえてこのような制限の多い携帯電話を使おうと思ったのにはそれなりの理由があります。私がドコモと交わしている契約内容は、安いデータ通信カードを生かすためにSIM入れ替えを前提としていたので、毎月維持するぎりぎりの金額で、はっきり言ってデータ通信はおろかこちらから発信することも想定していません。タブレット端末を購入した際に契約したものがそのまま残ってはいるものの、ほとんど何もしないで置いておくだけの契約になってしまっています。

 それでも、各種IP電話と違って安定した通話品質が保たれる回線であるため、私はメインで使っているウィルコムの回線が圏外になってしまった場合の転送先にドコモの回線を指定するようにしています。ウィルコムからドコモに転送する際に料金がかかってしまうのは残念ですが、知り合いに1つの番号を知らせておくだけでウィルコムがつながらない所でも連絡は通じるということでこのような形にしています。つまり、この電話では発信せずに受信だけということになり、このようなダイヤルボタンのない電話でも十分だということになります。

 私の利用形態ではこの電話機の一番のメリットであるGPSによる位置探索はできませんが、引っ張ると大きな音で鳴る防犯用ブザーは周辺に人がいる場所で何らかのトラブルに巻き込まれた場合に使えるかも知れませんし、緊急地震速報のようなエリアメールにこの端末は対応しているので、そうしたもしもの場合にも頼りになります。どうしても発信したいような場合には、SIMフリーのスマートフォンにSIMカードを差し替えて使えば、かなり高度な発信も簡単にできます。私の使っているIDEOSの場合、発信と通話を切るボタンが独立して存在しているので、電話機としてもそこそこ使いやすくて気に入っています。

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 大きさもそれほど変わらないので、両方一緒に持ち歩いてもいいのですが、とりあえずキッズケータイの方を常に持ち歩き、状況に応じて使い分けるような感じになるのだろうと思います。そして、スマートフォンと使い分ける際に重要な点は、充電のためへの端子がスマートフォンと共通のmicroUSBになっているので、余分なケーブルを用意しなくてもいいのは、旅先での利用についてはポイントが高いのではないかと思っています。最初に書いた通りきわめて使う状況を選ぶ端末であることは確かですが、私のように安く白ロムが手に入りそうだったら、ちょっと使い方を考えてみるのも面白いかも知れません。


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