新税の「出国税」から自動車関係の税金についても考える

今回紹介するような新たな税金の仕組みについての話は、ぜひ選挙を行なう前に多くの人にわかるように発表して欲しかったものですが、私が昨日見たニュースによると、海外から日本にやってくる人や、日本人でも海外へ出国する人に対して航空運賃などに上のせするなどして「出国税」として一回千円の徴収を目指し、政府は2017年末にまとめる2018年度税制改正大綱に盛り込み、19年度の開始を目指すとのことです。

たかが千円だから、そう海外旅行に出掛ける人数に関しては影響がないだろうとは言われているものの、今までぎりぎりの値段でツアーを提供してきた業者からすれば、この税金が導入ということになれば、今まで価格を抑えるために頑張ってきたタガが外れて、一気にツアー料金の値上げという方向につながってくるかも知れません。

どちらにしても、初期の消費税が出てきた時のように、業者の方がこの「出国税」を肩代わりするような事はないと思います。そうなると純粋に海外旅行に行く場合、少なくとも出掛ける人数×1,000円が今までより余分にかかるようになるということは十分理解しなくてはならないでしょう。

一回ごとの料金は少ないとは言え、仕事などで頻繁に出入国を繰り返しているような場合も、トータルの出費で考えるとなかなか大変な事になってしまいそうな感じもしますし、今後どんな影響が出てくるのかはこれから色んなところでシミュレートされるて明らかになるところもあると思います。

個人的には国内旅行中心に楽しんでいることもあり、この話題にはあまり関係ないということはあるのですが、例えば船で出国する場合は取るのかということと、船で出るにしても寄港地で下船しなければどうなるのかなど、細かい内容についての発表があった時点で対策を考えることになるでしょうが、もう一つ気になることがあります。

この「出国税」は日本の観光振興のためだけに使われるのか、観光以外の事にも使われるものなのかどうかが気になりますが、税金として取る以上、日本の財政を健全化するために使うべきという意見もありますし、そうなると日本人から徴収する分はともかく、海外からやってくる観光客から日本の借金を返すために使われる可能性も出てくるわけです。そもそも観光振興を目的とした環境整備のためということなら、国土交通省の予算を確保するだけでも十分ではないかという意見も一部にはあるようですし、今回「出国税」として増税した分が使う必要もないのに「予算を使い切る」という目的でそれほど必要ではないようなところで使われるのではないかという懸念も出てくるわけです。

この辺は、他の税金でも同じような事が言えるわけですが、特に私も含めて自動車を所有している人が自動車関係の税金(自動車取得税・重量税・自動車税・ガソリン税など)を払っていながらその使い道についてはあまり知らないということも、問題になっているのではないでしょうか。

以下のリンクには自動車の税金について、ユーザーの立場として意見を提起しているJAFのページです。こうした疑問について、先日の選挙でも全く論議の対象にならなかったのは残念でしたが、今後「出国税」を徴収する流れが出てきた場合には、合わせて自動車関連の税金についても、多くの人たちを巻き込むような形で議論を行なっていただきたいものです。

http://www.jaf.or.jp/profile/report/youbou/jaf_tax/

今回の「出国税」の話についても、政府は取りやすい所から取るなあというのが正直な感想であるのですが、そうなると今後注目されるのが、携帯電話の回線について税金を今後取るのではないかという懸念が生まれてきます。個人的にはかなりの回線を保有していますので(^^;)、そうなったらどうしても必要な回線については契約を続けるものの、趣味で持っているような回線は解約してしまうかも知れません。今後の政府はどういった形で税金を取るのかはわかりませんが、そんな動きについても見ながら変化があればここで紹介させていただきたいと思っています。


カテゴリー: 旅行・交通関連ニュース | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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