NEC LifeTouch NOTE NA75W/1A かなり遅い使用レポート

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 以前のエントリーで、だいたい2万円弱まで下がったアンドロイド2.2を搭載したキーボード付き端末のLifeTouch NOTEは、あえて買うことはないと書いてからしばらくたちました。その後、2012年の正月に一部の地域であったりネット上のタイムセールなどでさらに安くなったという話は聞いてはいたものの、そこまでしゃかりきになって手に入れようとは思いませんでした。そんな時、地元の家電量販店でそれまではネット相場からはかなりかけ離れていた値付けだったものが、相当安くなっていたのを発見しました。

 ちょうど仕事がらみで大きめのアンドロイドタブレットを用意しようかと思っていた時でもあり、そうしたタブレットを買うことを思えばかなり安いことには間違いなかったので、ついつい購入してしまいました(^^;)。もちろん、ネット接続はWiFiのみというこの機種特有の特徴や使いにくさも十分に理解した上での決断でした。本当は3G付きのものの方が便利に使えそうですが、こればっかりはしょうがありませんね。

 この端末はぱっと見、普通のノートパソコンに見えるので、それなりの使い勝手を連想してしまう方も多いと思いますが、私の印象ではあくまでアンドロイドのスマートフォンやタブレット端末にキーボードを付けたという感じです。画面はタッチセンサーがあるものの、他のスマートフォンのような静電式タッチパネルではないため、ジェスチャーでの拡大縮小ができず、指でスクロールするのもかなりストレスが出るくらい反応は鈍めです。その操作感を補完するものとして、キーボードを使ったり、本体手前に付いているポインティングデバイスを使うことになります。ボタンやリンクを選択するにはタッチパネルを使った方が早いですが、キーボードから手を離さずにやろうと思えばやれますので、むしろそうした操作方法を実践していくことがうまく使っていくためのコツではないかと思います。

 本体の動作自体は使っているCPU NVIDIA Tegra 250のおかげかストレスはほとんど感じません。入力方法はローマ字かJISかなしか選べませんが、ATOKはポメラに載っているものよりも賢く変換してくれる印象です。私の場合はメールやブログの下書きをする際にはテキストエディタの方が書きやすいし別の端末と共有しやすいため、新たにテキストエディタをインストールしました。ひとつ残念なのは、ワードやエクセル、パワーポイントなどのオフィスソフトの閲覧ソフトは付属するものの、内容の編集ができない点です。今持っているアンドロイド端末はこうしたファイルでも買った状態で編集作業ができたのですが、せっかくキーボードが付いているのですからこうした作業を行なう人に需要があるのではないかと私には思えるのですが。このサイズですので、ACアダプタも一緒に持って行く必要はあるものの、車の旅においてノートパソコン代わりに持っていきたくなりますが、その際にはオフィスソフトが編集できるソフトを有償でも入れておいた方がいいでしょう。

 電池の持ち自体は長いといっても長時間駆動のノートパソコンと変わりませんが、あえてこれを旅に持っていくのにはそれなりの便利なところもあります。スリープ状態からの復帰が早いということもありますが、無線ルータと一緒に使えるならば地図やナビゲーション代わりにもなりますし、ウェブ上の作業もキーボードのおかげでノートパソコン並みにできます。ブロードバンド接続ができる場所ならYouTubeなどの動画もかなりきれいに再生できますので、取り回しがいい印象です。

 現在もタブレット端末にキーボードを付ける形でのノートパソコンのような使い勝手を実現している端末は存在しますが、ずっしりとした重さがあるとはいえ、コンパクトにまとまったタイプの端末は工夫次第ではそれなりに使えるでしょう。

 ただし、ハード的な特徴からどうにもならないことがあるのでその点について書いておきます。すでに無線LANでインターネットに接続することが当たり前になってしまっていることもあり、この端末が有線LANに接続するための手段を本体自体では持たないことにあまり疑問を持たれない方もおられるでしょう。しかし、例えばホテルなどが提供するインターネットサービスはそのほとんどがLANケーブルを使った有線方式です。そうした場合でもネットをこの端末で使いたい場合には別に無線ルータを用意し、ケーブルをルータに繋いでインターネットを利用することになりますのでその点にはご注意を。

 それから、本体に付いているカメラは200万画素のものですが、このカメラの性能がすこぶる悪く(^^;)、連携をしようと思っていたキングジムのポメラで作成した文章を変換した細かいQRコードを全く読み取ることができません。ポメラで書いたものをLifeTouch Noteで編集し、ネット上にアップするためには、単純にSDカードでファイルを移すのが一番確実でしょう。このように少々クセのある端末ではありますが、安値で買えて、モバイルの無線ルータとの同時使用が可能なら旅先でも便利に使えるでしょう。


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NEC LifeTouch NOTE NA75W/1A かなり遅い使用レポート」への7件のフィードバック

  1. 匿名 投稿作成者

    ライフタッチを最近知り 購入したいのですが (できれば安値で)検索してもなかなかみつかりません。1万円台後半からそれ以上ならでていたようですが。。さしつけなければどちらのお店でおいくらくらいで購入なさったのか教えていただきたいのですが。。よろしくお願いいたします。

  2. てら 投稿作成者

    私が購入したのは近所の家電量販店で、3Gなしのタイプで12.800円でした。展示品の可能性が高いと思いますが、今買わなければこの値段では買えないと思ってそのまま購入してしまいました。
    ネットでは今2万円を超えてしまっているようですが、そこで思い切って購入まで行けないなら、新品での購入はまず無理だと思います。中古なら近くのじゃんぱらの店舗で13,800円くらいで出たりしていました(ちなみに、今はもう売れてしまっています)が、予算の関係上2万越えは厳しいなら、補償云々は諦めてソフマップやじゃんぱらの中古サイトをチェックするのがいいでしょう。
    中古については一点モノなので、今あっても気付いたらないこともありえます。安い時に気付けなかったのは残念ですが、どうしても欲しければ条件のうち何かを諦める気持ちが大事なのではないでしょうか。

  3. 匿名 投稿作成者

    そうですね。。ヨドバシカメラやビックカメラ、ヤマダ電機などには在庫は、もうないそうです。ところでこの機種なのですが、普通のPCと同じサイトを全部閲覧することは、できるのでしょうか?それともスマホ扱いで多少こちんと見れないサイトなどもあるのでしょうか?オンラインゲームなどは、できますか?アメーバーピグなどの。もしよかったらおしえてくださいませんか?くわしくないのですみません。

  4. てら 投稿作成者

    恐らくLifeTouch Noteが売れなかったのは、家電量販店などの店頭で小型のノートパソコンと並んで売られたからなのではないかと思います。知らない人から見るとこの大きさで値段も安いノートパソコンがあるのかと勘違いしてしまうかも知れません。御存知の通り、LifeTouch Noteはスマートフォンと同じアンドロイドが搭載されており、ウィンドウズのソフトは使えませんし、全てがウィンドウズパソコンと同じようにはいかないと言えます。
    一番のネックは画面の解像度で、通常のネットブックと比べても狭い800×480しかありません。これより大きい解像度で見ることが前提のサイトでは肝心なところが見られなかったりボタンが押せないといったことは起きてくるでしょう。
    アメーバピグなどのオンラインゲームでは、スマートフォン向けのアンドロイド用アプリが提供されれば、利用は可能でしょう。ちなみに、LifeTouch Noteのアンドロイドのバージョンは2.2です。それ以上を要求するようなアプリが必要な場合は使えませんので、ウィンドウズ7の入った安いネットブックも購入候補に入れて比較検討した方がいいように思います。

  5. 匿名 投稿作成者

    そうですね。安価では、EeePCの7インチなどもありますね。こちらもオークションなどの中古になってしまいますが。。メーカーは、最近、タブレットばかり発売して 7インチとかのノートタイプは出ない感じですね>_、

  6. まぁ 投稿作成者

    こんばんは。わたしもこの機種を安価で入手したいので羨ましいです。どこのお店か知りたいです。

  7. てら 投稿作成者

    まぁ さん こんばんは。
    私の購入したお店ではすでに在庫はありませんので、お店の名前を紹介しても全く意味がないと思います。新品を売っているところでは高いところばかりになってしまったという事は、すでに流通している商品が収束している事を意味します。どうしても欲しい場合は高値でも買っておかないと、後になって更に後悔するかも知れません。
     どうしても安く買いたければ中古品やオークションをこまめにチェックするか、まだ売れ残ってそうなモノを求めて、しらみつぷしに地方の大型家電量販店(ヤマダ コジマ エイデン ケーズデンキなど)をあたるしかないでしょう。ただし、今のネット相場をお店側も理解しているわけですから、値札を下げていない可能性があります。その場合はダメ元で価格交渉を店員さんと行なってみましょう。それでも、ネット価格が上がっている状態では、以前のような値引きは期待できないかも知れませんが、そこは交渉次第です。結局は自分で何とかするしかないと思いますので、ご自身の足で探してみてください。

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