MVNO業者を乗り換えるタイミング

 私がNTTdocomoとの直接契約でなく、docomoから回線を借りて営業を行なうMVNO業者と契約してデータ通信を使い始めたのは日本通信のスマートフォンIdeosとともに契約したb-mobile SIM U300で、6ヶ月で約15,000円くらいで、月にすると2,300円くらいだったでしょうか。それでも普通にスマートフォンを2年契約するよりも安くて気楽だったので継続して使っていたのですが、同じ日本通信がイオングループの店舗でのみ販売する月額980円のSIMカードには大変インパクトが有り、すぐに購入したことを思い出します。その後、多くの業者が参入し月額千円前後の価格で多くのプランが出てくるに至って、果たしてどの契約をすればいいのか迷いながらも実際多くの業者と契約して来ました。

 日本通信が最初に出した月額980円のプランは、そのスピードが実測で10~20kbpsと、現在二段階で規制を受けたくらいのスピードだったのですが(^^;)、それでもGoogle Mapのオプションのナビが何とか使えましたので、メールチェックと遅さに我慢しながらネットを閲覧したりと結構便利には使っていました。それから数年が経ち、この4月からの各社の千円前後プランの内容を見ると、とんでもない進歩だという感じがあります。

 低速と言っても128kbpsから200kbpsは出て、高速のクーポンがバンドルされるようになったのですが、その容量はIIJmioやBiglobe、楽天LTEでも月1GBとなりました。SMSオプションを選べるのも普通になりましたし、IIJmioでは通話もできるデータ通信SIMを日本通信以外でははじめて出してきています。

 これだけ競争が激しいと、同じものを使い続けるのではなく新しく魅力のあるプランが出てきたらいつ乗り換えようかと思う方も多いと思います。ただ、キャンペーンやパッケージの販売セールなどを利用して安く移管できるならいいのですが、普通に変更すると登録の手数料として3,000円+税がその都度かかってしまいます。年に3回乗り換えただけで1万円近く手数料だけで使ってしまうのは良く考えると勿体無くもありますので、まずは今契約しているものを使いながら情報収集をするのがいいですね。

 乗り換えようとする先が決まっている場合、業者によってはMNPを伴わないものでしたらパッケージの形で安売りされたり、モバイルルーターやスマートフォンなどと同時購入でかなり安く買えてしまう可能性もあります。これは実店鋪でもインターネット上でも出てくる場合がありますので、入手できるチャンスを待つ方が結局のところお得だったりすることが多いです。

 そして、MVNO業者全体のサービス競争の行方にも気を配っておく必要があるように思います。1つの業者から新しいサービスや値段の報道があり、その時点で飛び付くと、後で老舗ブランドから満を持した形でそれ以上のものが出てきて悔しい思いをすることもあります。先日のニュースで、今まで1日30MBまで高速通信が利用できたOCN モバイル ONEですが、2014年4月から千円以下の安いプランでも高速通信ができる量が増え、1日50MBまでに変更されるそうです。他の業者の方が1日40MBまで高速で使えるからと日本通信のb-mobile X-sim Nプランに乗り換えた方は今かなり微妙な状況になっているのではないかと思いますが(^^;)、個人的にはインパクトのあるプランが登場したとしても、主だったMVNO業者のプランが出揃った時点で乗り換えを考えても遅くはないのではないかと私は思います。

 ちなみに私は、2014年10月以降に公衆無線LANで使える範囲が狭くなる(「Wi2premium」と「Wi2premium_club」のアクセスポイントが別料金になる?)と言われているWi2 300が使えるIIJmioの回線BIC SIMと、OCN モバイル ONEの1日30MBコースの2本建てですが、4月からBIC SIMの高速クーポンが月1GBになり、OCNは1日50MBまで高速で使えるということになると、よほどこれより安くて同内容くらいのものが出てこないと、変えようとは今のところ思えません。逆に言うと、一通りの業者の新プランの発表が終わった段階で、今自分の使っているサービスより条件のいいものがあれば、それは乗り換えをした方がいいということになるのかも知れません。


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