対面通行の高速道路で気を付けたいこと

長野県佐久市の中部横断自動車道で昨日早朝に大きな事故があったとのニュースがありました。中部横断自動車道はよく使う道路なので、どんな事故状況だったのか気になったのでニュースをよく読んでみると、正面衝突をしてしまったとのこと。

高速道路で正面衝突とは「逆走」なのか? という風に思う方もいるかも知れませんが、この道路は一部区間で中央分離帯に柔らかいポールが立っているだけの対面通行になっている場所が多く、事故現場の映像を見るとどうやらその対面通行の部分ではないかと思われました。

しかも、今回中央分離帯を越えてきてしまったと思われる車が軽自動車で、衝突した相手が普通車で、中に乗っていた人へのダメージは明らかに軽自動車の方が大きかったようです。普通事故の時には、自分からぶつかってしまうような意識があれば、多少は身構えることができそうなものですが、早朝だったことで意識すらない状態だったのかもわからないものの、軽自動車と普通車との衝突ではどうしても軽自動車の方に大きなダメージが出てしまうということを考えると、次の車は軽自動車にしようかという決意がちょっと揺らいでしまったりします。

しかし、こうした対面通行の高速道路を走行中の場合、こちらが意識を無くすほどの眠気に襲われることがあればそれは自分の責任で事故を起こしてしまう可能性はありますが、普通はそうした眠気は仮眠や眠気を払う対策があるものの、逆にセンターラインを越えてくる車がいた場合はどうすればいいのか、そんな事も考えておきたくなります。

高速道路で正面衝突ということになると、車が障害物や壁にぶつかるだけの衝撃ではなく、相手側もそれなりのスピードで走っているので正面衝突した際のエネルギーは少なくとも単独での衝撃の倍以上になる可能性があります。ボクシングで言うとクロスカウンターのようにまともに入ってしまう事に今回の事故でもなってしまったと思われますので、常に対面通行では前方の車にも気を配り、おかしな動き(居眠りや酒酔い運転の場合はフラフラすることが多い)をする車を前方で見付けたら、もしもの時の事を考えスピードを落として左側に寄るなどし、もし相手車がセンターラインを越えてきたとしても正面からまともにぶつからないような準備をする必要も出てくるでしょう。

しかし、過去に起こった事故の内容によっては、そうした予兆は一切なく、ある意味自分からセンターラインを越えて故意に事故を起こそうと決めて高速道路に乗ってくる車もあるかも知れません。これは非常に稀な事ではありますが、可能性の一つとしては考えておかなければならない事だと思います。

そのように考えると、特に対面通行のエリアにおいては、たとえ後ろから煽られたとしても制限速度を守って走った方が当然正面衝突した場合のダメージは小さくなるわけですから、そのように安全を守って走る事でいくらかでも自分にかかってくるダメージを減らすことができると思います。特に乗用者タイプでない軽トラやワンボックス車の場合、自分のすぐ前に相手車が突っ込んできてしまうということを考えると、必要以上にスピードを出して自分の身まで危険にさらすことはないのではないかと思います。

また、今回のような事故の状況を見る中で思うところは、眠気を我慢して深夜から早朝に距離をかせごうと無理をして走る場合、自分自身は運転に問題がなくても無理をして走っていて事故を起こしてしまう相手車に巻き込まれるような形で事故の当事者となってしまうケースも十分起こり得るということもわかります。

私自身は過去の車中泊をする旅行というのは結構無理な予定を組んで走ることもあったのですが、朝はそこまで早朝から走らずに皆が寝ている時には寝るような予定を組む大切さというものも改めて感じるところです。深夜に走って朝やお昼に寝るような事をしようとしても回りがうるさかったりして十分な睡眠を確保できないケースもあるかも知れません。車中泊用に環境を整えた車であるならば、他の車がサービスエリアで仮眠を取っている時には同じように寝て、十分な睡眠を取って出発することで、渋滞にはまることはあっても相手の車に巻き込まれるような事故にお付き合いしない方を選ぶというのも一つの考え方ではないでしょうか。


カテゴリー: 車中泊での心構え | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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