LCC各社の欠航時補償とその対応方法

前回の内容では、格安航空会社の欠航時に何の対応もされなくて最悪ロビーで寝ることを考えたグッズについて紹介させていただきましたが、もう少しその内容に補足して各LCC会社での補償内容についての違いと、ロビーで寝なくても済む対応策についても今後のために調べようと思ったので、その結果について紹介させていただきます。

まず、大手航空会社より安いというLCCで一番注意が必要なのは「ピーチ航空」です。欠航には航空会社の責任のない天気や天災で飛ばない場合と、機材のトラブルやパイロット不足(実際ピーチの便では人手不足で飛ばなかった便もあります)という航空会社が原因の欠航がありますが、ピーチ航空ではどちらのトラブルでも対応は同じで「同じピーチ航空の他の便への振り替え」と「払い戻し」しかありません。便数が少なく当日の便に振り替えができなければ翌日以降の便になりますので、現地に留まるためのホテル代や食事代が必要になるかと思いますが、この費用はピーチ航空では一切補償されません。まさにこうした事があるので航空券を安く提供している面もあるわけです。

次に、スカイマークの場合、自社に責任がある欠航の場合に限って他社の航空便への振り替えを行なうことがあるということです。ただし自社に責任のない欠航についてはピーチと同じです。それでも、その安さから考えるとスカイマークの処置は良心的だと言えます。また、当日中に振り替え便が飛ばなかった場合の宿泊費の補償はされません。ただ、その場の状況によって対応が変わってくると思いますので、欠航のアナウンスが遭ったら早めに窓口に出向き、具体的な交渉をするといいでしょう。

ジェットスターの場合は、天候など自社の責任がない場合は通常のチケット購入で補償はされないものの、自社都合での欠航についてはホテル代の実費などの対応をすることが言われています。ただ、天候の関係で飛行機が飛ばなくなってもチケットの購入時にオプションの「Starter Plus」2,000円の追加料金(1フライト分)を払うことで欠航時に定額の見舞金が1万円まで出たり(すぐに支給されるわけではなく、後日請求して精算になるので注意)、「Starter Max」で4,000円の追加だと見舞金の額持;2万円になるなど独自のサービスがあります。自宅から出発する場合で飛行機が飛ばなければそのまま家に帰ればいいですが、自宅に帰るためのフライトが欠航になった時に備えて、こうしたオプションを帰りのフライトだけ付ける事で、旅行先で見舞金の範囲内で食事をしたり、ホテルに泊まりながら天候の回復を待つこともできます。

基本的な対応というのはピーチ航空のような補償がないというのが国際基準なので、LCCの飛行機に乗る場合には別の補償の手段を考える必要も出てきます。ジェットスターのようないざという時の見舞金を出してくれるものとして、国内損害保険会社で取り扱っている「国内旅行傷害保険」の中の「飛行機遅延費用補償」があります。ただし、搭乗日の10日前までに保険加入が必要で、保険適用の場合にも後日請求して実費分の支払いが後日行なわれる形になります。

国内旅行傷害保険の一つの例として、いちいち出向いて入るのもめんどくさいという方はインターネット上だけで完結するタイプのものがおすすめです。調べるとAIG損保にインターネットから加入できるベージがありましたので紹介しておきます。

https://web.aiu.co.jp/dtaiy/c001/?p=dKC45BA1

ちなみに気になる保険料は安い方の補償で3泊4日まで1,355円で、6泊7日まで1,547円です。内容は旅行中のケガの他、旅行中の携行品の破損・盗難の補償(現金や乗車券も5万円まで補償)、留守宅の家財の空き巣被害、旅行先で入院した場合に家族などの救援費用など幅広い対応があるので、LCCを使った旅をするならこうした保険加入についても考えた方がいいと思います。そして、当然車中泊の旅をする場合にも「飛行機遅延費用補償」を抜いた方のプランに入ればさらに安いプランに加入できますので、個人的にはこうした保険に入った上での旅行を国内旅行の場合でも勧めます。トラブルがあっても後から補償されると思えば、ピンチがチャンスに代わる可能性もありますので、個人的には頻繁に出掛ける方にも国内旅行保険への加入をおすすめします。


カテゴリー: 旅コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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