LAWSON Wi-Fi なりすまし対策について

 LAWSON Wi-Fiは、ポイントのたまるPONTA会員になると、無料で店内における無線LAN接続ができるというものです。企業の顧客囲い込みのためのサービスである事はわかってはいるものの、全国の店舗で同様に利用できるという事で旅先でのインターネット接続の方法としては実にありがたいものです。しかしながら、このサービスの問題というのがネットで早いうちから言われていたのをご存知でしょうか。それはアプリを使ってログインする際の情報入力の仕方に問題があるというのでした。

 というのも、アプリを使ってログインするためには、PONTA会員のIDおよびカード作成時に登録した電話番号と本人の誕生日を入力するだけで良く、いわゆる他人が類推できない番号というのはPONTA会員のIDのみという状態になっていました。しかしながら、サービス開始された直後は、その肝心のIDが全てレシートにそのまま記載されてしまっていたのでした。

 どういった危険があるかというのはおわかりとは思いますが、店内に捨てられているレシートを拾い、利用者の電話番号と誕生日さえわかれば他人のID番号でアクセスできてしまう状態がしばらく続いていたのです。私はこの辺の事情を知っていたので、もらったレシートを捨てる際には十分に気を付けて破棄していたのですが、こうした事実を知らない方は無防備にレシートを店頭に置いてきたりしてしまったのではないかと思います。それでも、全く知らない人の個人情報を得るのは無理でしょうが、誕生日と電話番号がわかる友人や単なる知り合いがあなたの買い物をしたレシートを入手するだけで会員にならずにアクセスできてしまうという怖さがあります。ローソンのサービスはあくまで自分のIDを使ってアクセスするようになっており、そういった利用の仕方は規約に反します。そんな危険性を除くために、先日からレシートの表示に変化ができています。

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 写真のように、IDの下4ケタ以外がブランクになっているので、カードの内容を見られない限りは他人に好きなようにWi-Fi接続ができないように変わっています。それでもなお、電話番号と誕生日を入力するというわかりやすいログインシステムは残りますが、今後PONTAカードを作る際には携帯電話の番号を登録しないでほとんど使わない自宅やダブルナンバーの番号を登録するなどの配慮があった方がいいかも知れませんね。

 ちなみにLAWSONでは他のログイン方法も提供するというアナウンスをしていますので、すでに会員になっている方で気になる方は、今後アプリのアップデートとともに違う方法でできるようになると思いますので、ログイン方法の変更を検討するようにした方がいいかも知れません。無料のアクセスポイントでそこまでびくびくしなくてもということを思われる方もいるかも知れませんが、何かあって他人に自分のIDを使われて問題を起こされたら、表面上は自分がやったことにされてしまう可能性は残ります。他人を誹謗中傷するようなコメントを自分のプロバイダ経由でやったらすぐにばれて、ひどい時には手が後ろに回ってしまうこともあるわけですから、そうした人たちには他人になりすますことのできるインターネット接続手段はのどから手を出しても欲しいと思っていることでしょう。ログイン情報そのものが裏のサイトでやり取りされてしまうかも知れませんから、自分のインターネット接続ができるだけ他人に使われないように自分でしっかりケアする必要があるのです。

 以上のような注意点さえ気を付ければ、旅先ではとても便利に使えるものです。ゴールデンウィークも秒読みとなってきましたので、アンドロイド系のスマートフォンを持っている方は、不正アクセス対策の方も早めの準備をおすすめします。


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