「冠水」の危険を目で見えるようにした道路

先日のニュースで、雪でなく雨により多くの車が水浸しになってしまった札幌市の様子をテレビで見ましたが、このようにテレビで見た直後には気を付けようと思うものの、時間の経過とともに忘れてしまうというのが人間の脳であり、だからこそ他の地域で大雨になって冠水の道路に入って水没する車が後をたたないわけです。

そんな中、私が抜け道として使っている鉄道の線路をくぐる道路があるのですが、先日久し振りに通ったところ、個人的にはかなり画期的な変化がありました。

道自体をどうこうしたのではないのですが、壁の部分に2本の水色の線が引かれていて、写真の通り下の方が水深0.3mで、上のラインが水深1.0mまで水が入ってきた場合にその線まで水が上がってくることを示しています。

自分の車でそのラインを目安にゆっくりと走ってみたところ、0.3mなら何とか水没させないで通ることのできるぎりぎりの状態という感じですが、1.0mだともはや進むことも戻ることも、さらには逃げようとしてドアを開けようとしても水圧でドアが開かず、そのまま車の中にいて一気に入ってくる水の量が増えれば車全体が水没してしまい命の危険があるレベルも心配されるくらいだと思えました。

他の地域でこのような表示のある道路があるのかどうかはわかりませんが、こうした地下をくぐる道については常に水が入ってきた場合の目安となる水深を意識できる線を引くだけでもドライバーに注意喚起する効果はあるのではないでしょうか。少なくともこの線があるのを知っていて、すでにこの線が2本とも見えないくらい水がたまっているのを見たら、イチかバチかで進もうとは思わなくなります。

それでも突入していく車については、自身の車が身動きが取れなくなった後の事を考えた上で入っていくなら文句も言いませんが、その後の事を考えると無理に水の中に入っていくことは止めた方がいいと思います。

本来は鉄道のように規定の降水量を越えた時点で通行止にできる設備があれば、悲惨な事故を防ぐことができるのでなおいいと思いますが、単に壁にペンキで線を引くだけでもかなり効果があるのではないかと個人的には思います。

実際に大雨の場合、基本的には冠水の恐れのある道路には近づかないというのがてっそくではありますが、夜の場合には見にくいときもあると思いますが、その際はライトを上下に切り替えたり、それでもわからない場合はいったん車を停めて歩いて確認するなどして、どこまで水が来ているか確認するようにし、確認しない中で水たまりの中に入らないようにすることは避けましょう。今回紹介したような水深表示についても、交通量の多い道路なら、このような線を引いてもらえないかどうか、管理者に聞いてみるのもいいのではないでしょうか。


カテゴリー: 地域情報・イベント | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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