静岡県掛川市「粟ヶ岳」休憩所の建て替え情報

山の名前だけ書くといまいち知名度はないかも知れませんが、新幹線で静岡県内を走っている時に山側を見ると、東京方面から大井川を越えたあたりで山肌に「茶」の文字がくっきりと見える山があるというの具体的にイメージしやすいのではないかと思います。

道で近辺に出掛ける場合には国道一号線の「道の駅掛川」から車で山頂まで登れる道が整備されていますが、道幅はかなり狭いので走行には注意が必要です。標高が532mと手頃ということで歩きや自転車で登る方もいます。

新幹線や車から見ると、山に書かれるような「茶」の文字は、掛川自体が茶どころであるためにお茶の木で書いているように思われがちですが、実はこの文字はヒノキの植林により作られているそうです。

ここの山頂にある食事処で名物のうどんを食べながら桜の時期に周辺の展望を目当てに出掛けるのは地元民のささやかな贅沢なのですが、その山頂の施設が老朽化のために建て替えられることになったというニュースを見ました。すでに休憩所は営業を休止していますが、来月の10月13日に竣工式が行なわれ、新たな建物は2019年の5月頃にリニューアルオープンの予定だということです。

新装なるのが、桜の季節に間に合わないのではないかという感じがしますが、恐らくその頃には新茶の香りに包まれていると思います。リニューアルする施設は従来の休憩所・売店・食堂のスペースと、周辺にある茶畑で行なわれていて世界農業遺産となった「茶草場農法」を学ぶ研修にも使える多目的スペースの2つの建物が合わさったものになるようです。参考までに、「茶草場農法」についてのウェブページのトップには粟ヶ岳の「茶」の文字も写っていますので、興味のある方はごらんになってみてください。

http://kakegawa-kankou.com/chagusaba/

車で静岡県に来られる方にとっては何より「道の駅掛川」から登ることができるのでわかりやすいですし、走行中に富士山がくっきりと見えたら山頂まで上がってみようかと思ってもそれほど時間がかからずに行って帰ってこられます。また、山頂の施設から少し歩きますが比較的広い駐車場もありますので、周辺を散策するのも楽しいものです。もちろん、体力に自信がある方ならハイキング気分で山頂を目指してもいいですし、新茶の時期に訪れることができれば「茶草場農法」で作られた新茶を買い求めることもできます。

また、少し離れますが隣の島田市にあったお茶についての知識を学ぶことができる「お茶の郷」がリニューアルされ、「ふじのくに茶の都ミュージアム」と名前を変えて2018年3月からオープンしています。実は先日、このミュージアムに行ってきたのですが、日本の緑茶だけでなく世界のお茶についての展示もなされていて、通常の展示の他様々なイベントにも注目して欲しいところです。やはり時期にはお茶摘み体験があるので、5月の新緑と新茶の時期に粟ヶ岳と合わせて出掛けられるのがおすすめです。ミュージアムのウェブサイトにもリンクを貼っておきますのでそちらも参考になさってみて下さい。

https://tea-museum.jp/


カテゴリー: 地域情報・イベント | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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