仕事で忙しい人は「道の駅」に行け?

表題の言葉は、一昨日(2018年3月3日)にNHK総合で放送された「NHKスペシャル AIに聞いてみた どうすんのよ!?ニッポン 第2回「働き方」」の中で日本の労働者からデータを取った内容をAI(人工知能)に分析させた結果の中の一つです。数多くの質問のある中で、「仕事への満足度」が高いパターンを分析する中で、「仕事が忙しくても道の駅に行っている人は仕事に満足している」という結果が出たことによる、「追体験のすすめ」ということになるのかも知れません。

このブログでは、道の駅というと「道の駅で車中泊してもいいのか?」とか、「道の駅でコンセントを勝手に使っていいのか?」とか、車中泊に関する話をする中で出していることが多いです。そもそも、まだ高速道路がない時に長距離移動をする車のオアシスとして存在したのは民間のドライブインであったのですが、高速道路の開通や国道のバイパスが出来ることによって車の流れが変わる中で廃れていったりする中、主要な国道であっても下道を通る車にとって休憩場所がないことから国の政策で作られたのが「道の駅」のそもそもの目的だったように思います。

それが、道の駅に人や車が集まることに目を付けて地域の特産品を売る直売所ができたり、観光施設や温泉を併設するなどして道の駅自体を目的にしてやってくる人が多くなりました。この番組で言う「道の駅に行く」というのは、決して車中泊のために仮眠するために立ち寄るのではなく、施設の営業中にちょっとした買い物と手軽な周辺観光をするために訪れるケースであることは間違いありません(^^;)。

番組では道の駅が密集している千葉県の道の駅に取材していましたが、まさに関東から日帰りの気軽なレジャーとして道の駅を目的に訪れるというのは大変に無難な選択で、無理な計画を立てなくても帰ってこられるので翌日の仕事に影響することも少ないでしょう。番組の前提が「満足度の高い働き方をするための方法」をAIに導き出してもらうことを目的にしていましたので、これはこれで今の日本のライフスタイルを正確に投影していると思えますが、道の駅を回るのが日本のレジャーの王道のようになってしまっているのは、それも日本の現状なのかとしみじみ思ってしまいたくなります。

しかし、そんな事を考えず道の駅で仕事のストレスを発散し、翌日から気合いを入れ直して働ける環境を作れる施設であるならば、そうした環境を十分活用してリフレッシュのために日常から離れた空間に出向くというのは悪いことではありません。かく言う私もなかなか長期の休みが取れずに、それでもちょっと出掛けたい時には道の駅中心にドライブという事をやってしまっていますし。

ただ、本気で働き方を変えたいと思っている方が多いなら、道の駅観光自体を否定はしませんが、欧州のようなリゾートとまでは行かないものの5日間くらいは連続で休みが取れるような労働環境になれば、2泊3日から3泊4日ぐらいの小リゾートで日本全国や海外を巡るリフレッシュタイムを取ることができます。

ただしそうしたことが当り前になるには賃金そのものが上がるということと、就労時間を減らしながらも生産性を上げるという事も必要になってくるでしょう。ただ、車中泊という選択をすることで、そこまで賃金が上がらなくても、今まで行ったことのない場所へ行き、自然の風景を愛でながらストレスのたまった体をリフレッシュすることもできます。本質的に車の中で寝る事に違和感を持っている人もいると思うので、「仕事でストレスが溜まったら車中泊に行け!」というような結果をAIが出すことはないと思いますが(^^;)、車中泊好きな人については仕事に影響を残さないくらいで色んなところに行けるような休みがあれば、仕事の生産性は上がるのではないか? という感じもします。少なくとも、将来には道の駅へ行くだけのレジャーで満足する以上のリゾート体験が当り前になるような社会になって欲しいなと思います。


カテゴリー: 車中泊・車関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

スポンサーリンク

コメントを残す