Google Chromecast その2 モバイル環境にchromecastを持ち出す

 主に自宅のテレビでインターネット動画を見るために購入したchromecastですが、本体のあまりの小ささと使いやすさに、私の今の環境ならモバイルでの運用もできるのではないかと思えてきました。というのも、今私の契約しているモバイル回線は、モバイルルーターに入れたSIMカードで、最大3Mbpsで無制限に使えるという触れ込みの「ぷららモバイルLTE定額無制限プラン」なのです。

 ちなみに自宅のネット環境はADSLを無線で飛ばしていて、その速さは2~3Mbpsというのがせいぜいですが、chromecastでの動画視聴は問題なくできます。それなら、時間帯にもよりますが、Wi-Fiなら1~2Mbpsくらいは十分出ますし、製品仕様の中で推奨されている下り速度は標準サイズの動画で1.5Mbpsということで、出先のテレビだけを借りてネットで見られる動画をそこそこの画質で見られるのではないかと思いました。旅行先のホテルや旅館にあるテレビを使って動画を流したり、インターネット環境がないお宅へ行って話題の動画を見せられるのはかなりインパクトがありますし、ビデオプロジェクター+スクリーンとスピーカーを用意する手間と比べると、HDMI入力のあるテレビさえあれば十分なので、実に簡単に持ち運んで使えるのは本当にすごいと思えます。

 今回テストしたケースでは、モバイルルーターのMR03LNでだいたい1.5Mbps程度は出ていて、スマートフォンでYouTubeの動画(標準画質)がスムーズに見られることを確認してからchromecastを接続してみました。接続したテレビは、ハードディスクを接続してその中に録画できるタイプのテレビだったのでHDMI入力端子の他にUSB端子も付いていましたので、ケーブルのみでACアダプタは使わずに本体に電源が入りました。

 MR03LNは画面にWi-Fi接続のためのパスワードを表示させることができるので、そのパスワードを入力してセッティングを完了し、動画を再生してみたら、最初にちょっと動きが止まってあせりましたが、基本的に問題なく通常の動画を再生することができました。周辺のユーザーが多くいて極端にスピードが落ちる状況では厳しいでしょうが、リモコン代わりに使うスマートフォンで動画が再生でき、HDで多少見られなくなる動画があるかも知れないことを理解すれば(HDの推奨速度は3Mbps)chromecastでも大丈夫なのではないかという感じがします。

 テレビに直接接続して使える端末ということで言うと、マウスコンピューターのスティック式のWindoesパソコンが思い浮かびます。しかし、chromecastでもNexus5のように対応する端末で接続させるとスマートフォンの画面に映ったものをそのままテレビに映すこともできますし、プレゼンテーションという面ではコストパフォーマンスが良く、使い方によっては大変便利です。税込み5千円弱で新品が入手できるので、常に持っていてモバイルルーターに紐付けすれば、出先のテレビに差してそのまま使えるようになるので面白いですね。ただ、モバイル環境での利用は、ネットで動画を見るような形になるので、通信環境は無制限のプランで使うことをおすすめします。


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