良いサービスは使う方のマナーも試される

日本では当り前と思われるサービスの中には、海外から来た人達には画期的なものと映るものがあり、それゆえにトラブルの種になるような事があります。高速道路のサービスエリアを始めとする公共のイートスペースにある給茶器によるお茶・お湯・冷水のサービスがその一つではないかと思います。

このブログを書き始めた頃というのは、まだ海外から多くの観光旅行客が訪れることもなく、給茶器を使う人というのはあくまでその場でお茶をいただくために利用していたので人がいない深夜など裏技的に水筒に移し替えて後で飲むこともいいのではないかと思っていた時もありましたが、現在はそうした「給茶器から水筒に移して持って行く」という行為を観光バスに乗ってやってくる乗客のほとんどがやるようになってしまうと、あえてそれまでは注意書きなどしなかった給茶器に、「水筒に移すのはご遠慮下さい」というような注意喚起を複数の言語とイラストでしなくてはならないような状況に変わってきています。

ここで改めて善意で行なわれている公共の場所でのサービスについて考えてみると、それらのサービスは必ずしも特定の人だけに向けられたサービスではなく、さらに積極的にサービスを受けようとする人だけでもなく、全ての人が平等に使えるように用意されていると思っていいでしょう。ですから使う場合には自分さえ使えれば後はどうでもいいという風に考えている人がいたりすると、そんな人たちのためにサービス自体が無くなってしまうことを含めて、今まで通りにはならない条件が付いたりとサービス内容が変わっていってしまうこともあるわけです。

写真は、先日私が訪れたある高速道路のサービスエリアで撮影したものです。このサービスエリアでは今まで冷水を出す機械は置いてあったのですが、季節の事もあるでしょうし、コンビニや他の土産物を売るショップで売っているカップ麺などを作って食べるため(深夜などレストランが閉まっている時間帯もあるのかも知れません)、サービスエリアのご好意で電気ポットが2つ自由に使えるようになっています。

お子さんのために粉ミルクを溶かしたり、薬を飲むために冷水は使いたくないような場合にも、気軽に白湯が手に入るサービスというのは利用者にとって有難いと思いますが、こうしたサービスも使う人が「自由」という言葉から「いくらでも使って良い」という風にとらえるか「他の人の事も考えて適量を」という風に考えて使うかで今後のサービス内容も変わってくることも考えられます。

過去と今を比べると、道の駅や高速道路のサービスエリア自体を目的地にしてドライブをするような休日の過ごし方をする人が増えてきたように思います。もちろん、道の駅やサービスエリアには長時間運転して疲れた体を癒やし、必要に応じては仮眠を取る場所でもあるのですが、過去と比べると利用者の幅が増える中で、様々な利用者の間でのトラブルを避けるような行動がこうした運営側の用意する便利なサービスを増やすことになります。もし旅先で、現地の方の行なっているサービスを見付けたら、そんな事も考えてみてはいかがでしょうか。


カテゴリー: 車中泊・車関連コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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