ガステーブルの動作についての意外な盲点

自宅のライフラインというのは、現在上下水道と電気・ガスがあります。電話については有線だけでなく携帯電話もあってお互いにバックアップ体制が取れるのでそんなに心配していませんが、水道・電気・ガスというのはやはり使えなくなると困るので、車中泊で出掛けるための準備をしつつ、災害時にも転用可能なものを用意しているのですが、つい先日、一つの盲点によってちょっと困ったことがありました。

自宅の調理にはプロパンガスを使っていて、過去大きな地震が周辺で起こった時でも、ガス管が外れていたり亀裂が入っていないことを確認した後で緊急停止したプロパンガスの利用をリセットにより再開し、例えば停電になっていてもガスだけは使えるような環境にあるのですが、先日急にガステーブルが点火しなくなりました。

昔の、ひねってガスを出すガス台であれば点火装置が使えなくても学校の理科の実験で扱ったガスバーナーを点火する要領で、マッチやライターを別に用意しておけば使うことができますが、最近のガステーブルはそのような事は安全のためかできないようになっていて、点火装置を使うためには単一の電池2本が必要になります。しかし、その日は朝起きてからお湯を沸かそうとしたらスイッチを押しても全く点火する状況ではなくなってしまったのです。

この時点で朝の7時頃で、単一電池を買いに行くのにコンビニを目指せば何とかはなったのですが、その前に大量に溜め込んである単三の充電式のニッケル水素電池に単一用のカバーを被せ、ガステーブルに入れて試したのですが、充電池の1.2Vという電圧と関係があるのか、満充電しているはずのエネループを使っても点火ができませんでした。

こうなると、やはりガステーブルが使えなくなった時にすぐに動かすための、単一電池のストックが必要になってくるということを実感しました。ガステーブルには単一アルカリ電池使用との表記がありますが、緊急避難的にはマンガン電池でも点火することは自宅のガステーブルでは可能でした。100円ショップに行くと、大体100円で購入できる単一電池はアルカリ電池で1本、マンガン電池で2本というところですが、基本的にはアルカリ電池を使いつつ、いざという時のためにマンガン電池も2本セットで用意しておくと石油ストーブの点火装置や電動の灯油ポンプ用にも流用できますので、常に単一電池のストックを2本用意しておくことは、多くの家庭にとって無駄ではないように思います。

今回は朝7時からしばらく耐え、近所の100円ショップが開く10時まで待って買ってきましたが、もしかしたらガステーブル自体が壊れているのではないかと思うほどいつもはできている点火ができず、疑心暗鬼にもなってしまいました。

今回は普通の生活をしている中でのトラブルだったため、あえて100円ショップの開店を前にしばらく待ちました。当然、自分が何も急く必要がなければそれれでいいいわけですが、災害時にはこうした電池のようなものは最初に市場から消えることが予想されるので、備えておく必要というものはあると思います。

ちなみに、今使っているガステーブルでは専用の鍋をせっとすると自動炊飯が行なえ、炊き上がったら自動で火が消えてくれる機能があります。電気炊飯器と比べると短時間で炊きあがり、味も火力のせいかいいような気もするので、もし停電時でも使えれば使いたいところです。もちろん、カセットコンロやキャンプ用のコンロも用意はしてありますが、毎日自動炊飯でお米を炊いていると、やはり鍋に付いて火加減を変えながらたくというのはけっこう大変です。
私の場合と同じように、自動炊飯が可能なガステーブルを使っていらっしゃる場合には、停電時でも使えるガスの優位性を生かすためにも、電池のストックは切らさないようにしていざという時に備えることをおすすめしておきます。


カテゴリー: 防災コラム | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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