ディーゼル車で「冬の車中泊旅」をする場合の注意

春の新生活に向けて車を買い替えようと思っている方は多いかと思いますが、新車を購入する場合、各メーカー一押しの車というのは普通のガソリンエンジンの車ではなく、ハイブリッド車や電気自動車のような環境性能に配慮した車が多数を占めています。

ただ、電池を搭載している車というのはスマホのように毎日使っていればどうしても電池が劣化していくことになるので、長く乗っていると燃費性能も落ちるのではないかと心配する声もあります。ただ、一般の方が新車購入から次に買い換えるサイクルで考えれば、メーカーの方でもディーラーが中古でもチェックして販売しているハイブリッド車を含め、電池の劣化についてはほとんど考えなくてもいいような設計で作っているとは思うのですが、車を手放す時に査定が落ちるのではないかという事や、そもそもハイブリッド車や電気自動車を中古で買ってそこから長く乗れるのかなど、心配しだしたらきりがないのですが、個人的にはそんなことも心配になってしまいます(^^;)。

そこで、日本の車のメーカーの中でも違った方向からエコカーを作っている車に注目してみました。それはガソリンではなく軽油で走る「ディーゼルエンジン」の車種があるマツダの車です。具体的な車種では、大きいのは私の用途では必要ないので、デミオの1500ccディーゼルターボ(XD)が良さそうな感じがしました。カタログに掲載されている燃費はJC08モード燃費ではありますが、6速MTで「30.0km/L」、6速ATで「26.4km/L」とハイブリッド車に迫る数値になっています。

車中泊もコットを乗せれば何とかできそうですし、ハイブリッド車と違って将来自分の車を買い替えたいと思った時、年式が古い車であっても走行距離の少ない中古車を選べば上記のカタログ値に近い燃費性能を維持しているのではないかと思えるので、今後は中古市場での価格をチェックしながら、こうしたディーゼル車に乗っても大丈夫なのかということについて考えてみることにしました。

その中で、ちょっと不安に思ったことがあったので1つ紹介します。これから書くことはディーゼル車に乗っている方なら常識の範囲の基本的なことだと思われる方も多いことを承知の上で書きますが、特に冬に普段雪道など走ったことのない人が雪国へ行って車中泊するような場合にはしっかりと対策してから出掛けないと大変なことになる可能性があるので、あえて書かせていただこうかと思います。

というのも、ディーゼル車に入れる軽油というのは氷点下を下回るように寒くなると流動性が落ちてきてドロドロになる傾向があります。そうなると円滑に車の中を回らなくなり、エンジンがかからなくなる危険性も出てくるのです。

ただ、冬になって雪の中て立ち往生するような事例も多くある中、トラックの多くは軽油を使っているのに軽油が凍結して立ち往生したトラックなんて話は聞きません。それはなぜかというと凍結防止のために対策された軽油を入れているからです。一日中気温の低い寒冷地では、軽油に添加剤を入れて容易に凍結しにくいものが売られています。逆に私の住む静岡県のように一年を通して温暖な気候で雪も降らないような場所にあるガソリンスタンドではコストの関係もあるのでしょうが、寒冷地で売られているものより凍りやすい軽油を売っているのが普通です。当然軽油が凍結するリスクが少ないところだけで車を使っている分には何の問題もないのですが、問題は雪の降らない地元で満タンにしてから出発し、車中泊先として定めた場所が雪の降り積もる場所だった場合です。

紹介したマツダのディーゼル車は燃費がいいので、高速道路を使って長い距離を走っても、満タンに入れた燃料を使い切るまでには20km/L以上の燃費があるとして、デミオのタンクは44Lなので、880km以上給油した軽油を使い切りまで走らなければなりません。もし半分以上凍結しやすい軽油を入れた状態で雪の中で車中泊をしたとしたら、翌日車を出そうとしても軽油が凍結してしまいエンジンがかからず、身動きが取れなくなってしまいレッカー車のお世話になる可能性が高まります。

ですから、私の場合だけかも知れませんが、もし今後ディーゼルターボ車を購入した場合、冬に車中泊の旅に出掛ける前には現地に到着するぎりぎりくらいまで燃料を使った状態で出発し、容易に凍結することのない軽油を寒冷地にあるガソリンスタンドで給油することが大切になるのです。このことを忘れてつい出発前に軽油を満タンにして出発してしまった場合は、真剣に旅行の中止も検討した方が良くなるかも知れません。

そのように考えると、同じデミオの場合でもガソリンエンジンの13S(1300cc)とXD(1500ccのディーゼルターボ車)との新車での差額は約30万円ほどなので、あえてガソリンエンジンモデルの方を購入する方がめんどくさい事を考えなくても済むという点でもいいかも知れないとも思うのです。ただそれですと、何しろ今乗っている車が同じ1300ccのフィット(ガソリンエンジン)ですので、現行のフィットのガソリン車も選択肢に入るなど、今と大きな差を感じることはできないかも知れないのです(^^;)。

ちなみに、今の車は車重が1トン以下ということで重量税が安く済む次回の車検を通すまでは乗り続けようと思っているので、今後もいろんな車の特徴を見ながら、現行車よりもさらにいいものを安く買えるように、さらに車中泊のしやすい車が見付かるように、チェックは続けて行こうと思っています。


カテゴリー: 車中泊に適した車種 | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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ディーゼル車で「冬の車中泊旅」をする場合の注意」への2件のフィードバック

  1. 匿名

    >出発前に軽油を満タンにして出発してしまった場合は、真剣に旅行の中止も検討した方が良くなるかも・・・・・

    あんたはアホか
    目的地に着いたとき使った軽油分だけ、耐凍結軽油を給油すればいい話。
    相当に耐凍結される。

  2. てら 投稿作成者

    昨年の書き込み内容に対し、フォローいただいてありがとうございます。匿名様が書かれているように、私の現在住んでいるところは冬でも雪が降らず、市街地だけを回るのであれば凍結の心配もほとんどない地域なので、雪道を利用することが当り前の方にとってはストレスが溜まるような内容を調子に乗って書いてしまったと思われます。ご不快な思いをさせて大変申しわけありませんでした。

    更に呆れられることを覚悟で書かせていただければ、それまでは燃料が凍る可能性すら感じないまま限られた地域の中で生活してきたところがあるので、もし私が何となく良さそうだからとディーゼル車を買い、雪の降る中で燃料補給をしないままどこかで車中泊をしてしまい、朝出発しようとしたらエンジンが掛からずロードサービスのお世話になる可能性も十分にあったと思われます。何しろこうした事は話でしか聞いていないところがありますので、過剰に心配してこのような雪国で生活されている方や、都市部から頻繁に雪の降る場所へ出掛けている方からみると考え方も甘ければ正に莫迦みたいな言動もしてしまうこともあるわけです。よろしければ今後もこちらの方で読むに耐えないような内容がありましたら、ご指摘をいただけるようにお願いいたします。

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