クーラーボックスについて考える その1 ハードクーラーは一つ用意しよう

まだ東北や北海道では梅雨に入ってはいないようですが、これからの季節は食べ物をそのまま運ぶと傷みが心配になります。そこで、ここからは改めて車中泊とクーラーボックスについて考えてみることにします。

タフクール1

私が主に使っているクーラーボックスは釣具メーカーのDAIWAがレジャー用に作ったと思われる「タフクール」というシリーズのもので、現在は販売を終了しています。安価に購入できるレジャー用ということで最高の品質というわけではありませんが、底面が真空パネルになっているため(残り五面はウレタン)頻繁に開け閉めしなければ長距離の移動でも保冷性能はそこそこありますし、下の写真のように中で水が漏れたとしても水を逃がす栓が付いているので、汚れた場合の水洗いも簡単で、幅広い用途で使えます。

タフクール2

サイズについては大きければ大きい程いいとは言うものの、利用する車の大きさによってはスペースを圧迫することもあるので、バランスが肝心です。私の場合は元々軽自動車で車中泊を行なっていたこともあり、「SU2000」という20リットルのタイプにしています。もし、このクーラーボックスだけでは足りず、他のお土産が中に入り切らない場合には折りたたんで置いておけるソフトクーラーを使うようにしています。

ただ、車中泊の旅で家族で出掛けるということになると、どうしてもクーラーボックスが邪魔になるので、使い終った後は折りたためるソフトクーラーのみでまかなおうと思われる方もいると思いますが、個人的にはそこそこの能力のあるハードタイプのクーラーボックスも用意しておくことをおすすめします。なぜなら、クーラーボックスは車中泊やキャンプの時だけ使うものではないと思うからです。

例えば、災害時に長時間停電が起こった場合、何が困るかと言えば冷蔵庫の中のものがすぐにだめになってしまうということです。まず注意したいのは大量に冷凍食品を買い込んでいる方で、クーラーボックスがない場合は食べる前にほとんどのパッケージを台無しにしてしまう可能性があります。

ということで、ある程様性能のいいハードクーラーを用意する場合、少なくとも冷凍庫に入る分くらいはまかなえる大きさのものを用意しておけば、停電がわかったらできるだけ早くクーラーボックスに移し、できるだけ早くだめになりそうなものから食べていくことでロスを最小限にできます。冷凍庫ではもらってきた保冷材を入れておき、他の食材についても大きめのソフトクーラーや安いハードクーラーに保冷材といっしょに入れて、これもできるだけ早く調理して食べる事を考えましょう。

いざという時にどのくらい冷たさを保てるかということは、実際に車で旅に出た時に十分確認できるでしょうし、今後冷凍食品を購入する時は冷蔵庫に入る分ではなく、クーラーボックスに移す場合に入る量なのかということを考えて購入した方が冷蔵庫自体も無理して冷やすこともなくなるので、余裕を持って運転できるようになるでしょう。

タフクール3

今の日本ではほとんど停電がないのでここで書いたような事はあまり心配する人がいないのかも知れませんが、車中泊・キャンプ用品を災害用品として転用するためには、最初から考えて、ある程度保冷性能の高いものや、先に紹介した水抜きの栓が付いているような機能の他に、写真のようにフタが外せて手入れのしやすいものを一つ用意するようにすれば、長い間使い続けることができるでしょう。

「タフクール」は現在販売されていないのが残念ですが、釣具屋さんにはいろんなクーラーボックスがありますので、自分の使い方に合うものを探してみてはいかがでしょうか。


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