今さらながら「Clova Friends Dock」を導入してみて

このブログで色々紹介してきましたAIスピーカーについてですが、Amazonからはモニターが付いて動画も見られるものが出てきたものの、別にそこまで必要なのかな? という気持ちの方が強かったので、現在は様子見をしている状態です。もちろん単体でテレビ電話ができたりネット動画が見られたりするのは面白いとは思うものの、現状ではAmazon・Google・LINEの各スピーカーを持ち、大きな変更なく状況に応じて各種AIスピーカーを使ってきたのですが、今回はある目的のために本体ではなく周辺機器のみを購入しました。

それが、表題の「Clova Friends Dock」というLINEが出しているClova Friendsシリーズを上に載せて使うことのできる赤外線リモコンユニットです。AmazonやGoogleの出しているAIスピーカー単体でも最新の家電をコントロールすることはできるのですが、家電の買い替えが必要になります。そうではなく今ある家電で使えるようにするため、現在は赤外線のマルチリモコンユニットをセットで使うことでてっとり早く今あるリモコンを使った家電をコントロールできるので、その方法が主流のように感じます。このLINEのClova Friends Dockは、今のところはテレビ・照明・エアコンに限って声だけでコントロールすることができる製品になっています。

ただし、そこで問題になるのが一体どのメーカーのどの製品が対応しているのかということになるのですが、LINEのホームページにある家電メーカー別の対応表を見たところ、普通に日本国内で売られている製品でほとんどリモコンの代わりとして使えるということがわかったので、いつ買おうかと思いつつようやく思い切って購入してしまいました。なぜ今かというと一応これには一つの理由があります。

というのも、11月になり季節的に今までは朝起きてもかなり気温が高くてすぐに起きられたのが、最近では朝夕かなり冷え込むようになってきまして、特に朝起きる時になかなか布団から出られない状況も増えてきます。また、最近は寝床に入ったものの部屋を暗くしているとどこにリモコンがあるかわからずにいちいち起きて電気を付けてリモコンを操作してテレビを消してからまた明かりを消して寝るということを繰り返していたので、これが寝たまま声だけでテレビと照明をコントロールすることができればと、かなり横着な魂胆で購入への道を進んでしまったということになります(^^;)。

価格も税抜3,500円とそれほど高くなく、本当は店頭で買う気満々だったのですが在庫がなかったのでネットでの注文になりましたが注文翌日には自宅に届きましてまずは本当にうまく自宅にある家電がコントロールできるのか試してみました。

ドック本体は本当にClova Friendsのサイズにぴったりで、Clova Friendsの場合には写真のように底面に充電用の端子があるのでそのままドックに載せれば本体への電源供給が行なわれるクレードルとなります。小さいサイズのClova Friends miniには底面に充電用端子がないため、ドックの底にあるケーブルをつなぐ必要があるのでClova Friendsほどとり回しは良くありませんので、できればClova Friendsとのセットで揃えた方がいいような気がします。

今回試したのはテレビと照明ですが、テレビは日立のWooo、照明はアイリスオーヤマの型番も分からないLED照明というかなり厳し目な感じではありますが、テレビについては事前に利用している型番からリモコンとして使えることがわかっていたので型番検索をアプリで行なって登録すると実に簡単に声で操作できるようになりました。また、照明ですがとにかく照明自体の型番がわからないのでもう一つの登録の仕方である「リモコンの型番」についても同じものがなかったので、最後の望みをかけて「テスト」から登録してみました。これは、スマホアプリの画面に照明を消した状態でリモコンのONボタンを押すと、使えるリモコンのパターンのところでスマホのボタンを押したところで電気が付くというものです。私の場合は4回くらい別のパターンを試したところうまく点灯させることができました。

照明は入/切と常夜灯の点灯がキーワードをClova Friendsに向かって話すと、応答した後に操作が行なわれます。テレビは入/切と地上波/BSとの切り替えやボリュームの上げ下げ、ミュート、チャンネル変え(チャンネル番号を告げると変わる)までできました。個人的にはここまでできなくても基本的に入/切だけでも良かったのですが、できることが多いことは良いことです。エアコンは今回試しませんでしたが、入/切の他に暖房/冷房の切り替え、温度の上げ下げなどが声だけでできるようです。ワンルームで全ての家電が揃っている場合は、タイマーを使わなくてもエアコンを付けて部屋を暖めてから起き出すようなこともできるので、特に冬には使う頻度が増えるのではないかと思っています。

今回紹介した機能は、実際には実にありふれた技術で構成されており、新しいものは何もありません。通信方法としてもスマホでのデータ移動には現在Bluetoothが主流になり、逆に赤外線通信を今だに使っているものの方が珍しいくらいです。しかし、最新の家電に限って言えば、現実にコストの面でなかなか今までの「赤外線リモコン」というものを新たなものに置き換えることは難しく、現在使われているものをコントロールするためにはAIスピーカーで操作できる赤外線リモコンを使うのが一番てっとり早いわけです。

さらに、「Clova Friends Dock」は「テレビ」「照明」「リモコン」と限られた家電にのみ対応しているので価格も安く、専用品のためスマートに設置できます。日常的に利用することを考えると、使える家電もこのくらいに限定してもらった方が混乱を生まずに済みます。何しろ、体験してみて寝ながらテレビと照明、エアコンの動作を制御できれば寝室内ではほとんど寝床から動かなくても良くなるわけですから。

さらにClova FriendsにはLINE電話を発信したり待ち受けできる機能も付いているので、受話機を取らずにスピーカーを通じて話せる電話やインターホンの代わりに使うこともできます。電話はスマホがありますが、電話代がかかります。基本家族や友人とのコミュニケーションだけだったら電話代のかからない(ネット接続料のみで使えます)LINE電話だけで済んでしまう場合がほとんどでしょうし、LINE電話にはまず迷惑電話が入ってくる恐れはありません。こうした技術を使いこなすことによって便利になるだけでなく通信費の節約という点でも期待できるでしょう。

個人的にはこういうことができるのが未来なのではないかなと思ったりします。古いものには古いものの良さはあるのですが、その古いものを使ったままで、コントロールする部分をリモコンから「声」に置き換えることで、今まではできなかったことができるようになるというのは、画期的な事だと自分が思ってもそれはほんの少しの工夫によって成し遂げることができるのではないかと思わせてくれるものでもあります。今後のAIスピーカーの進化もそんな感じで進んで行って欲しいですね。


カテゴリー: その他のハード | 投稿日: | 投稿者:

てら について

主に普通の車(現在はホンダフィット)で、車中泊をしながら気ままな旅をするのが好きで、車中泊のブログを開設しました。車で出掛ける中で、モバイルのインターネット通信や防災用としても使える様々なグッズがたまってきたので、そうしたノウハウを公開しながら、自分への備忘録がわりにブログを書いています。

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